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- / ISBN・EAN: 4988142977724
感想・レビュー・書評
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結構、陰惨な話だった。人は死にまくるわ、登場人物はロクでもない奴ばかりだわ・・・そんな中で輝いていたのは身重の女性の警察署長。彼女の存在が清涼剤になっている。バカで悪い男たちを賢く正しい女性が成敗する。ある意味、コーエン兄弟らしい描き方で描いた男社会糾弾映画であり、フェミニズム映画なのかなと見ていて思った。
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久々に鑑賞
前に観たのは5年以上前かな、滑稽な展開ですが、やっていることは残忍で恐ろしい犯罪映画です。冒頭で実話をベースにしている…と記載されてますが、エンドロールで嘘ですって…「用意周到に狙って、人を喰ったような作品」をワザと作った…ってところでしょうかねぇ〜登場人物が「デビッドリンチのツインピークス」みたいにそれぞれに一癖あって観ているこちらには不思議な印象を残すことに重点を置いて作られていて、無計画な成り行き連続殺人事件をコミカルに描いています。
要するにコーエン兄弟が手技を駆使して作り上げた滑稽劇って作品ですね。
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2017年12月18日鑑賞。田舎町ファーゴで金に困ったカーディーラーが仕組んだ狂言誘拐だが、次々に人が殺害される連続殺人事件となり…。コーエン兄弟の出世作と言われる映画、車社会ののどかな町と雪原と陰惨な殺人・チンケなたくらみなどの雰囲気がよく緊張感があって楽しめた。「顔が変」と言われ続けるスティーブ・ブシェミの小悪党ぶりもいい。が、結局「ピーター・ストーメアが異常者だったのね」で終わってしまい、地域の閉鎖性・平凡な人間の飛躍・意外な展開などを存分に味わえる脚本にはなっていないような気もする…面白い映画ではあったが。
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雪景色と寂れた感がある街が舞台。そんな所で淡々と女性警官が殺人事件を解決し、普通の生活を送れる事が何よりも幸せと感じる場面が印象的だった。
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アメリカ・ノースダコタ州の都市ファーゴをタイトルにしたこの作品、奥さんを悪党二人組に偽装誘拐させて義父から身代金を取ろうとするカーディーラーの営業部長とこの事件を追う女性署長の物語です。悪党の一人はプリズンブレイクでジョン・アブルッチを演じたピーター・ストーメアさんでした。髪が金髪だったのではじめは判らなかったのですが、やっぱり悪人役があっており、途中で判りました。
途中、変な日本人が出てくるのですが物語の進行上で何の意味があったのかな~? -
初のコーエン兄弟作品。
登場人物が総じてクズばっか。金策のため、狂言誘拐を目論む営業部長。はした金のために協力するゴロツキは些細なことで殺人を犯す。事態は悪い方向へばかり転がっていき、もはや破滅しかない…
そんななか、唯一まともな登場人物は子供を身ごもった女性警察官。演じるのは、フランシス・マクドーマンド。捜査の過程で出会う娼婦やかつての知り合い…その知性のなさや異常さに思わず笑える場面もしばしば。
生きる楽しみをもった女性警察官とそれ以外のクズとの対比が素晴らしい。 -
カー・ディーラーのランディガード(ウィリアム・H・メイシー)は借金返済のために自分の妻ジーンを誘拐し、会社のオーナーでもある義父から身代金をいただこうと考えた。誘拐を実行するのは、妙な二人組、カール(スティーヴ・ブシェミ)とグリムスラッド(ピーター・ストーメア)。だがジーンを自宅から誘拐した二人は、隣町ブレイナードまで逃げたところで、停車を命じた警官と目撃者を射殺してしまう…。
これと言った盛り上がりもなく淡々と話が展開されていきますが、事態がどんどん悪い方向に転がり収拾がつかなくなっていくプロセスが面白く引き込まれます。マージ(フランシス・マクドーマンド)の日常生活と雪原美を組み込むことで、シリアスになり過ぎず独特の雰囲気を醸し出しています。サスペンス物なのに緊迫感が足りないのが難点ですが、コーエン監督の世界観を受けいられるか否かで評価が分かれるのではないかと思います。 -
狂言誘拐をきっかけに、次々と人が殺されていく。
他のレビューを読むと、サスペンスながら、コメディらしさもどうやらあるらしい。
どういったところがコメディなのか、イマイチ分かりづらかった。現地の訛りやアメリカ特有の事情といった知識が無いとそうした理解が難しいのかもしれない。