冒険投資家ジム・ロジャーズのストリート・スマート 市場の英知で時代を読み解く [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ジム・ロジャーズの本は「商品の時代」以来久々。相変わらず自信満々なスタイルで、まさに歯に衣着せぬ確信に満ちた発言目立つが、それでも読み手を掴んで飽きさせない魅力は健在である。
    またその大局観は、極めて的を得ているが、問題は彼も認めるように「それがいつ起こるかがわからない」事であることである。持続性がないものはいつかは市場から追い出される運命にあるのだろうが、その「いつか」がひたすら難しい。

    本著では彼の自伝的な部分と、また米国をはじめとした先進国の没落と、対象的な未来があるであろう今後のアジアへの熱い思い、また二人の娘さんへの彼の教育論について語っている。(教育についてはジムも珍しく自信がない事も垣間見れる。)
    一つ一つは面白い話ではあるが、テーマが多岐に及びすぎており読み終えてみると、はて何の本であったかと首をかしげる一面もある。

    以下日本についての彼の考察引用。
    「日本政府の予測によると、50年後、この国の40%が65歳以上となるらしい。問題をさらに難しくしているのが日本人の島国根性だ。日本の外国人嫌いは世界屈指である。日本には「非常に根深い」人種差別があると国連も2005年に報告している。この国は第二案にもいかなければ、すすんで移民を受け入れようともしていない。」

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著者プロフィール

■著者略歴
ジム・ロジャーズ(Jim Rogers)
1942年、米国アラバマ州生まれ。イェール大学で歴史学、オックスフォード大学で哲学を修めた後、ウォール街で働く。ジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを設立し、10年間で4200パーセントという驚異的なリターンを上げる。37歳で引退した後、コロンビア大学で金融論を指導する傍ら、テレビやラジオのコメンテーターとして活躍。2007年よりシンガポール在住。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び世界三大投資家と称される。 主な著書に『冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界大発見』(日経ビジネス人文庫)、『危機の時代』(日経BP)、『ジム・ロジャーズ 大予測』(東洋経済新報社)『大転換の時代』(プレジデント社)がある。

「2023年 『捨てられる日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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