血の轍 [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 9
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感想・レビュー・書評

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  • 刑事部と公安部の組織内対立を描いた警察小説。それぞれステレオタイプ的な描き方のように感じるが、公安っていうのは実態がわからず僕ら一般人の読者は、このステレオタイプから逃れられず、なんか刑事部寄りになっちゃう。個人的には、官僚組織としては公安部の方が分かりやすいんだけど、官僚的過ぎて受けないわ。登場する主要人物(警察)が大なり小なり汚くて現実臭さが増すが、最後になって少しばかりの希望が。全体として暗いトーンだけど面白かった。

  • 公安と刑事の戦い
    最後までスッキリしない展開

  • 半分読めず。

  • 元刑事の絞殺死体が発見され、捜査一課は犯人逮捕に決起する。
    やがてOBが過去の事件を秘かに調べていたために殺された疑いが浮上。
    そこに公安の影がちらついてくる。

    中盤までは視点や時間が入れ替わったりするので、ちょっと読み辛かったけど
    それを過ぎるとオセロのように次から次へとひっくり返るような躍動感があってハラハラしながら読み進む。
    でも実は殺人事件はきっかけに過ぎなくて、もっと根深くて気味悪くドロドロとしたどす黒いサスペンス。

    なんだろう。
    次はスッキリさっぱりするものが読みたいと激しく思った。

  • 警察組織のなかで、上司、先輩との人間関係と私生活における夫婦関係を軸に、公安と刑事の確執と息づまる攻防。ちょっと大袈裟でリアリティに欠ける筋立てではあるが、引き込まれて読み進めたが、攻防が二転三転するなかで、エンディングは、正義も解決もなく、支離滅裂でがっかり。

  • 昔読んだ本

  • 前から読みたいと思っていた相場英雄作品。
    元刑事が立て続けに殺害され、報復をに躍起となる捜査一課。
    しかし、同じ事件を別の角度から追う公安との関係が一触即発の
    状態に。しかも、公安のキャップと捜一のエースはかつての
    先輩・後輩の間柄・・・。

    いやもう、とにかくスリリング。
    実際に起こった有名な未解決事件を斬新な解釈で事件にしている
    のだが、事件はあくまで要素でしかない。主題はおそらく愛憎渦巻く
    人間ドラマであり、公安と刑事のイデオロギー闘争であると思う。

    正直、ご都合主義的な事態も多々起こるのだが、関係無さそうな事案
    をつないで一つの線にまとめてくる構成力はやはりすばらしい。

    その後が気にならない事も無いのだが、溜めに貯めた後のラストも
    必読。映像化されたら面白いだろうなぁ、と思ってたら、連続ドラマW
    でやってたのね(^^;)。絶対観よう、コレ。

  • 刑事部と公安部。
    警察内部で足の引っ張り合い、、ひどすぎる。
    警察内部の人間の不祥事隠すために税金が使われていると思うと腹がたって仕方ない。。

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著者プロフィール

1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。『震える牛』がベストセラーに。『血の轍』『ガラパゴス(上・下)』『不発弾』『トップリーグ』他、映像化作品多数。主な著書に『ファンクション7』『偽金 フェイクマネー』『復讐の血』『共震』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』『マンモスの抜け殻』『覇王の轍』がある。

「2023年 『心眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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