闇の奥 (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

  • 光文社
3.50
  • (4)
  • (3)
  • (9)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 118
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (163ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 映画が面白かったので読んでみたが、正直何が面白かったかよく分からなかった。

  • 今はどうか分からないが、昔の学校の世界地図の色でイギリスの旧植民地だった国はピンク、フランスは紫、ドイツは焦げ茶、イタリアは綠、ベルギーは深緑、日本は赤だった気がする。
    どうしてベルギーを覚えているかというと、アフリカの真ん中に深緑のコンゴという国があり、隣接して紫のコンゴがある事が不思議だったからでした。未開のジャングルがあり、ゴリラがいる国は名前だけで太鼓の音が聞こえてくるきがしました。内戦が続き、モハメッド・アリがジョージ・ホアマンと首都のキンシャサでヘビー級のタイトルマッチを闘い、エポラ熱が見つかった国。
    大航海時代にポルトガルの植民地だったが、1885年ベルギー国王の私領となり、圧政による国民の虐待が問題になり、1908年にベルギー国が管理する植民地になった。
    この本が発表された1899年はそんな時期に当たる。
    ベルギー国王の私領内で起きている虐待が公になったきっかけの本なのかもしれません。深い森の中にある闇を描いた作品であり、そこに君臨していたクルツの心、その婚約者の心を見事に描いている。
    しかし、当時は文明国家が未開の地を治めるのが当たり前の時代です。「闇の奥」に名前を持つ黒人が何人出てきたでしょうか?コンラッドは私領として統治することを問題にしているが、植民地を当然としている。

  • 再読。ところどころ原文を参照しながら読む。クルツがクルツが狂気に堕ちた神のようにもみえたり、また道化を連れたリア王のようにも見えたり。クルツが所属するイギリスの会社の社員が「巡礼」、言語ではpilgrim、と表現されているのは、キリストの正義を旗印にアジアやアフリカに進出していったヨーロッパの歴史を踏まえてなのだろうか。

  • 伊藤計劃「indiffernce engine」に触発されて再読。コッポラ監督の「地獄の黙示録」とも合わせてみても、原作の方が静かな印象。立派な理念を掲げて密林におりたち、密林の魔力に取り込まれた男クルツは、当初は正当な商取引きで象牙を手に入れていたが、やがて王を僭称したもののごとく、崇拝者を集め訓練し、侵攻し略奪することで象牙を集め、納品していた...と。語り手であるマーロウは、すんでのところで始末されるのを逃れ、クルツの最期に立ち会うことができた、と。今際の際のクルツの「怖ろしい!怖ろしい!」を含め、どう捉えるかは委ねられて箇所も多く、と。

  • 文章はわかりやすい。内容は自分には難しかった。
    ※再読:以前よりは理解できた。しかし、まだ難しい。

  • 読みながら、これって地獄の黙示録やんけ、と思って興奮していたら、ちゃんと地獄の黙示録は「闇の奥」の翻案ということになっていたのですね、失礼しました。地獄の黙示録で感じた、未知の土地を遡りつつ自らの深奥をのぞき込むような緊迫感は確かに古典と呼ぶにふさわしい、時代を超えたものだと感じた。確かに、アフリカ=未開、野生、文明から遠く離れた闇という描き方は当事者からすれば我慢ならないものかもしれない、ただ、中心から遠く離れた辺境という抽象的なとらえ方をすれば、それはいまでもリアリティを持っていると感じた

  • 【期待したもの】
    ・「2001年宇宙の旅」と「地獄の黙示録」の着想の原点と聞けば読まないわけにはいかない。

    【ノート】
    ・松岡正剛によると(「世界と日本のまちがい」)、本書を読んだキューブリックとコッポラが、それぞれ「2001年の宇宙の旅」と「地獄の黙示録」を作ったそうな。この2作品に通底している作品って、一体どんなの?

    ・舞台はアフリカ。象牙の収奪のため、現地住民を奴隷として酷使していた植民地支配の描写もあるが、それはあくまでも背景としてのもの。複数の登場人物の口から語られるある男の姿は様々だが、傑出した人物であることは皆が認めている。その彼を「迎え」に行くために主人公達は蒸気船でアフリカの奥地に分け入っていく...。

    ・「地獄の黙示録」は分かるのだが、「2001年宇宙の旅」にはどうつながっていくのか、ピンとこなかった。本書とニーチェとA.C.クラークをマッシュアップ(笑)すると、ああいう映画になるのか。ちなみに、少し前に「蝿の王」を読んだところだったので、似た臭いを感じた。

    ・「罪と罰」の時もそうだったのだが、そこまでのインパクトを感じたわけではなかった。色々と麻痺しちゃってるのかな。「君の名は」でも、そんなにキュンキュン来なかったと知り合いに言ったら感性の老化を言われた(笑)。

    ・中編なので、読むのに時間はかからない。Amazon Prime枠で読めます。

  • 全然わからなかった。。。クルツという人がいきなり出てきて、なんだかわからないまま死んだ。。。

  • 著者の実体験をベースに書かれているからか、ディテイルにリアリティを感じさせる内容だった。
    評価は未だに二分されているようだが、この時代に、植民地で本書のような内容のことが行われたということを知らしめただけで大いに価値ががるのではないかと思う。

  • 冒険好きだった少年時代に憧れたアフリカ大陸へ、コンゴ川の蒸気船船長として訪れたマーロウ。徴税、過酷な強制労働、わずかな見返りで持ち出される大量の象牙。蹂躙され、搾取される19世紀末アフリカ大陸の内部へと大河をのぼる彼が見た闇。エキゾチックな舞台装置、謎を残したまま終わる感じも良かった。

全16件中 1 - 10件を表示

コンラッドの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ガブリエル ガル...
J.L. ボルヘ...
ジェイムズ・P・...
サン=テグジュペ...
村上 春樹
アンディ ウィア...
有効な右矢印 無効な右矢印

闇の奥 (光文社古典新訳文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×