人口論 (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 読書大全に載っていたので読んだがこれは歴史的価値以上に現在読んで価値があるものには思えなかった
    解説にもありますが特にデータを分析したわけでもなく少ない例で断定しているだけですし、その後農業革命で増産されているし

  • 〈人口は、何の抑制もなければ、等比級数的に増加する。生活物資は等差級数的にしか増加しない。〉の部分だけが、よく引用されて知っていたのだが、やっぱり原著にあたるのは大切だ。なかなか味わい深い一冊。

    もちろん、現代の経済学の常識ではおかしな記述は多々あるのだが、「今もまったく同じ!」と感じる部分もすくなからずあった。

    結婚すると生活水準が下がるんじゃないかと危惧して結婚しない人は少なくないし、〈この国は急速に豊かになったのだけれども、労働の賃金にあてられる有効な資金はごくゆるやかにしか増大しなかった〉とは、過去30年くらいのの日本のようでもある。

    〈どの国であれ、人口が停滞ないし減少しているときには、たとえその国の工業製品の面での豊かさが増進していても、その労働の賃金にあてられる有効な資金が増大しているはずはないのである〉とは、一度きちんと検証してもよいじゃないか?

    性欲が不変のものとして、書かれていて、何度も登場する。が、あとがきに書かれていたように、〈あくなき性欲と日々戦ったのだろう。だからこそ、ほかの人々も彼と同じ欲望に取り憑かれていると考え、これは自分だけの問題でなく、人類全体の問題であると話を誇大化したのかもしれない〉と考えると合点がいく 笑。

    本書を書いたのも若い時だし。

    確かに若いころには、同じような友人もいたような…。マルサスはくそ真面目な人だったのだろう。

  • Kindle Unlimited。
    古典と言われる本を読むのは、自己啓発本以外では初めてじゃないかな。難しいイメージがあったけど、この本はサクサク読めた。
    今では当たり前と思えることも書かれてるけど、18世紀にそれを考えていたのが凄い。
    当時のイングランドの社会状況が、今の日本と似ている。日本は、生活保護費カットなどで、貧乏人を切り捨てる方向に進んでる。マルサスも救貧法に反対してた。じゃあ、どうすればみんなが幸せになれるんやろう?
    アダム・スミスの『国富論』に1点だけ反論している。『国富論』も読んでみたくなった。

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著者プロフィール

トマス・ロバート・マルサス。一七六六年イギリス生まれ。古典派経済学者。ケンブリッジ大学ジーザス・カレッジを卒業後、同カレッジのフェローなどを経て牧師に。九八年に『人口論』初版を匿名で発表。第二版より著者名を明記し、以後、一八二六年の第六版まで改訂を重ねる。〇五年に東インド・カレッジの歴史学および経済学の教授に就任。他の著書に『経済学原理』『価値尺度論』『経済学における諸定義』など。一八三四年、没。

「2019年 『人口論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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