故郷/阿Q正伝 (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 表題の二作のうち、「故郷」は教科書で読んだかもしれない。ネットの情報によるといまでも多くの教科書に載っているそうだ。

  • ふと、少年の頃読んだ「阿Q正伝」を読み返したく、再読。

  • 無知蒙昧な日雇い人夫の阿Qが、自分がド底辺なことを自覚できないままに周囲に対して「精神的には勝ってる」とプライドを維持しつつ、稼いだ金は博打に使い、たまたま勝てるとうやむやにされ、悔しいので自分で自分を殴ると誰かを殴った気がしてちょっと嬉しくなり、意味がわからないけどノリで「俺革命するから」と言ったら誤認逮捕されて簡単に処刑されるお話。
    要所要所で「こういう人いる!」と思いつつ、多かれ少なかれ自分もそういうとこあるんじゃないかと怖くもなりました。また、処刑場に連行されるときに何か気の利いたこと言わなきゃと思うけどなかなか思いつかないとか、死に直面してもなおどことなくリアルを生きていない感じが、コンパクトにまとまった人間の一生を見事に描いていて、ああ、こうやって人生は終わるんだなあと非常に納得いたしました。
    現代日本においても「俺の中では勝ってる」→「リアルを生きずフワフワ」→「いつの間にか人生が終わる」という図式はぴったり当てはまります。

  • 何故だ・・・新訳なのに読みづらかった・・・忠実に訳しすぎ?
    別の訳読んでみよう。

  • 「故郷」は高校時代に授業で読んで以来。その他は初読。「故郷」は高校のときは正直よくわからない印象だったけど、今回は結構しみた。年取ったのと新訳のおかげだろうか。
    他の短編も切れ味鋭く面白い。

    巻末の竹内好訳批判が興味深い。

  • 面白い。中国の時代背景を知るとより深く理解できる。

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著者プロフィール

本名、周樹人。1881年、浙江省紹興生まれ。官僚の家柄であったが、21歳のとき日本へ留学したのち、革新思想に目覚め、清朝による異民族支配を一貫して批判。27歳で帰国し、教職の傍ら、鋭い現実認識と強い民衆愛に基づいた文筆活動を展開。1936年、上海で病死。被圧迫民族の生んだ思想・文学の最高峰としてあまねく評価を得ている。著書に、『狂人日記』『阿Q正伝』『故郷』など多数。

「2018年 『阿Q正伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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