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感想・レビュー・書評
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御子柴礼司シリーズ 第1作
リーガルサスペンスとされますが、サスペンスに留まらず、少年犯罪における少年法の在り方、彼らの更生への道。ロールレタリングとしてのピアノ、障害を持つ人そしてその家族。描かれているものが多く、其々に独立したストーリーもある。事件解決まで楽しめました。
ダークヒーローを装う御子柴礼司が、これから過去とどのように向き合い、どのような贖罪を積むのか。その贖罪は誰を救えるのか。
次作も期待します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
御子柴礼司は被告に多額の報酬を要求する悪辣弁護士。
彼は十四歳の時、幼女バラバラ殺人を犯し少年院に収監されるが、名前を変え弁護士となった。
三億円の保険金殺人事件を担当する御子柴は、過去を強請屋のライターに知られる。
彼の死体を遺棄した御子柴には、鉄壁のアリバイがあった。驚愕の逆転法廷劇!
ひゃ~~~。
これは面白かった!!!
古畑任三郎チックなヤツかと思ったら全然違った(^-^;
御子柴弁護士が主役の様に描かれているが、御子柴弁護士を追いかける刑事が、
あれ?この前読んだ本の刑事と一緒だと気づき・・・
だとしたら、刑事の方が勝ってしまうと思うが、一体どこで落ちをつけるのだろう??
と。もう最初から全く予測出来なかった。
もう最終章では畳みかけかたが半端なく、これでもか!これでもか!!
と新事実が!!何度も何度も心鷲掴みにされる感じ。
中山七里先生の本、ほんと、最高です(*´▽`*)
※別の作品にこの感想をつけてしまっていた為、書き直しましたm(__)m -
弁護士・御子柴礼司。面白いって感想を見ていつか読もうと思ってました。
序盤で御子柴の正体が判明して、過去の犯罪が実際の事件を連想させるものだったのですが、嫌悪感でいっぱいになっちゃって、最後まで読めないかもって放置しそうになった。
中盤から医療少年院での生活と出来事が語られて、どうやって人間性を取り戻していったかが少しずつわかってくると俄然面白くなってのめり込みました。
本題の引き受けた国選弁護人の裁判も一つずつひっくり返すやり方も良かったし、真相のどんでん返しもミステリーの王道だなぁと唸っちゃったわ。
シリーズは他に4作あるみたいですが、どうしよう、、、
またしばらくしてから続編読もうかな。 -
一番好きなシリーズ。
辛い。
他所でレビューを載せたので、もう再度は書けないや。 -
猟奇殺人を犯して〈死体配達人〉と渾名され、関東医療少年院送りとなった暗い過去を持つ異色弁護士、御子柴礼司はダーク・ヒーローか?
御子柴は、狭山市の保険金殺人事件の上告審で、国選弁護人として被告東條美津子(被害者の妻)の弁護を担当する。有罪間違いなしの極めて不利な状況下、自らも別の殺人事件の犯人の疑いをかけられた御子柴は、一体どう戦うのか。
なんと、ラストにダブルのどんでん返しが…。一事不再理のくだりは今一しっくりこなかったが(最高裁まで敢えて反論しないなんて戦術はリスク高すぎてまず取れないよなあ)、それでも異色のヒーロー、御子柴の魅力たっぷりで、読み応え充分だった。続編も読みたい! -
オーディブルにて。
これは面白くて一気に聴いた。元殺人犯の弁護士と言う一風変わった設定。終盤の裁判はめちゃ面白かったです。 -
途中、何度か御子柴礼司シリーズ…シリーズ?って確認してしまった。果たしてこの最悪な人物像からどう変わるのかと心配になった。気付けば御子柴礼司に肩入れしていた。事件の真相は電磁干渉によるものと予想したが、あくまで事故と思っていた。まさかの犯人と真犯人に驚愕。でも死体遺棄…だよね。渡瀬と古手川はカエル男だったか。
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死体を遺棄したり、過去に殺人歴があったり、犯罪者としか思えない雰囲気を醸し出す弁護士が、最高裁で逆転裁判に挑みつつ、事件の真実に迫っていく。
作品紹介の書き出しに「弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。」とあるように、主人公による死体遺棄の状況から始まる。主人公が有罪になってお終いなのか、それとも巧みな話術で自分の無罪を勝ち取る結末なのか、膨らんだ想像にハラハラしつつ、どんどん読み進めてしまった。
ストーリー全体の展開も面白かったし、最高裁の法廷での弁論も痛快で目が離せなかった。
また、弁護士に関する知識を持ち合わせていなかったのだが、その辺りもわかりやすく解説されているので、勉強にもなった。
御子柴礼司という、完全無欠の悪役のようで、そうでもない、味のあるキャラクターを主人公にした本シリーズ、続編も是非読んでみたい。 -
御子柴礼司は被告に多額の報酬を要求する悪辣弁護士。
彼は十四歳の時、
幼女バラバラ殺人を犯し少年院に収監されるが、
名前を変え弁護士となった。
三億円の保険金殺人事件を担当する御子柴は、
過去を強請屋のライターに知られる。
彼の死体を遺棄した御子柴には、鉄壁のアリバイがあった。
驚愕の逆転法廷劇。
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よく、こんなストーリーを考えるなと思った。
まさに、どんでん返しな内容。
法廷劇も面白いのに、その中に、
御子柴礼司の生い立ちも盛り込まれてあるのが、
更に面白くさせた。
いろんな展開が詰まってるのに、
最後は散らかることなく纏まってて、すごいなと思った。
めちゃくちゃ分厚い文庫本でもないのに、
ここまで濃い内容は久しぶり。 -
途中までこんな主人公でシリーズ化できているなんてどういうこと?と思っていたが、めまぐるしく変わる展開にのめり込み、あっという間に読了。話の面白さに加え、読み応えのある文章も充足感抜群。稲見教官の贖罪についての考えが腑に落ち、心に強く残った。渡瀬刑事の犯罪を犯す者とそうでない者についての考察も勉強になった。
中山さんは作品間リンクが多いようなので、何の話?とならないよう、できるだけ刊行順に読まねば。今月のUnlimitedは講談社が大盤振る舞いで、読みたい本が多すぎて困る。 -
「自分以外の弱い者のために闘え。奈落から手を伸ばしている者を救い上げろ。それを繰り返して、やっとお前は罪を償ったことになるんだ」
依頼人から多額の報酬を受け取ることで有名な弁護士・御子柴礼司は、殺人事件の容疑者として警察に疑われていた。警察は御子柴を追っているうちに、彼の過去を知ることになるが……。それぞれの思惑が入り交じる、逆転法廷劇!
罪を犯す人間の醜さが、これでもかっていうほど描かれた作品。御子柴も過去にあの人達と出会い、心揺さぶられる出来事が無ければ、どうなっていたか分からない。人を変えるのはやっぱり人だと思った。 -
御子柴弁護士シリーズ第一弾。初読時と違い、著者の他のシリーズを色々読んでからだと、さらに味わい深い。『カエル男』の渡瀬・古手川のコンビや、さゆりに加えて、別途シリーズ化されている光崎教授の名前も登場。御子柴の人格造型で今後のシリーズや他作登場時の背景強化の基盤となるが、今回は渡瀬の有能さが際立ったような印象を強く感じた。保険金殺人の疑いをかけられた容疑者の最高裁裁判での御子柴の弁護活動と、ブンヤ殺しで御子柴が容疑者扱いされる事案の同時進行。再読でも一気読みなんだよなぁ。やはり面白い。
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面白かった。
どんでん返しは久々。ドラマ化されているらしいので、そちらにも興味。 -
弁護士・御子柴礼司シリーズ第一弾
少年の頃に幼児殺害の前科を持つ弁護士。
殺人者でも弁護士になれるの⁇
設定が目が点。
それはさておき、ストーリーはめちゃ面白い。
好きな法廷もん。
検事とのバチバチバトルは、次が気になって、一気読みです。
破天荒検事ではあるけど、国選弁護を引き受けたりする。
贖罪。
自分が犯した罪に向き合って行く。
にしても、幼女バラバラ殺人は。。。
シリーズなので、次に行きます。 -
Kindle Unlimitedで読了。
主人公の御子柴礼司の過去は、実際に起きた少年犯罪の殺人事件がモチーフとなっているようです。
少年による凶悪犯罪をメディアで見聞きしてきた者として、最初は嫌悪感や読むことへの抵抗感がありました。
だけど、読み進めていくと面白くてはまりました。第三章から一気読みです。
最初の死体遺棄について、今後の御子柴への追求がどうなるのか、それと、少年院の教官の思いなどをもう少し詳しく知りたいと思いました。