嫌われる勇気 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 何年か前に話題になった本。本のタイトルから、コミュニケーション方法はこうしましょう。というような提言本かと思いきや、かなり哲学的でした。今までの自分の考えと全く異なる考えだったので、完全に理解した訳ではないしそうしようと思った訳ではないが、アドラー心理学の考えを知れてよかった。
     アルフレッド・アドラーが提唱したアドラーの心理学を哲学者が青年に対話を通じて説明するという形式。青年がアドラーの考えに対して反発する箇所がまさに疑問点として感じるところが多く、それに対して哲学者が回答するので、自分が感じた疑問点に回答してくれているようで分かり易かったです。特に承認欲求を否定し、他者から承認されることを求めるのではなく他者貢献という考えが幸せになるという考えが衝撃だった。アドラー心理学はあくまで自らを変える場合で、他者をモチベートさせるや変える場合はフロイト心理学の方がいいのかなぁと感じました。

    メモ
    ・アドラー:目的論(今の目的が先にあってその目的を達成する手段として感情を起こしている。自ら選択できるもの)
    ・フロイト:原因論(過去の経験が原因で今の感情を起こしている(トラウマ)。)
    ・ライフスタイル(人生のあり方)は、10歳前後に自ら選びとるもの。再び自分で選び直すことも可能。
    ・わたしたちの文化においては、弱さは非常に強くて権力があるため、自らの不幸を武器に相手をコントロールしようとする。
    ・健全な劣等感は他者との比較ではなく、理想の自分との比較から生まれるもの。対人関係の軸に競争があると対人関係の悩み、不幸から逃れられない。嫌われる勇気、普通であることの勇気。
    ・競争ではなく仲間と考えれば他者の幸福を祝福できる。
    ・承認欲求を否定する。他者から承認されたいというのは自然な欲求だが、他者から嫌われることを恐れていると自分の生き方を貫けない。共同体にとって有益と思えた時に自らの価値を実感できる。他者評価ではなく自ら思うこと。
    ・子供の課題は口出しせずに援助のみを行う。叱ってもいけないし、褒めてもいけない(縦の関係を作らない)

    • jangoさん
      同感です。
      青年はまさに、自分。
      自分が疑問に思ったことを、青年は代弁してくれているようで、完全に理解できたとは言えないけど、とても分か...
      同感です。
      青年はまさに、自分。
      自分が疑問に思ったことを、青年は代弁してくれているようで、完全に理解できたとは言えないけど、とても分かりやすかった。
      時間を置いて、もう一度読み直したらより深く理解できそう。
      2018/05/29
  • 2度目、学ぶところは多い。
    幸せは貢献である。納得した。

    ヒトは誰かに必要とされていると感じた時
    幸せを感じるというものだ。

    他者をなくして、悩みというものは存在しない。
    ということは、他者との関係を良くするしか方法がない。
    勇気を持って行動をする。
    勇気がなくては改善への一歩は踏み出せない。
    このままで良い、やめておこう。自分は正しい。
    そのような考えでは、決して幸せになることはないだろう。
    他者貢献を念頭に置き、生きていきたい。

  • 現在、自分の得意なこと/できることがわからなくなったので再読。

    幸福とは貢献感である。
    加えて自由であること。(痛みを伴う自己犠牲は貢献しても幸福ではない)
    何をしたらいいのかわからない時には、他者貢献という基準を持ち、今・この瞬間を丁寧に真剣に生きる。

    他人全てに心を開かなければならない、ということではなくて、他人との関わりは自分が主体で決めて良いので、毎回傷付けて来たり、正しさを押し付けてくる人との縁はスパッと切っちゃえばいい。

    最近、「その時その時精一杯生きてるのに
    振り返った線(人生)は思い描いたようなものではないな」と落ち込むことがあったけど
    人生は線ではなくて
    刹那的であり
    その瞬間できることをしていくしかない、
    むしろそれで完結しているんだよということに気づけた。
    大きな目標に邁進するのが良い人生なんじゃない。

    このタイミングで再読できてよかった。

  • 素晴らしい。フロイト、ユングに比べて知名度は低く、また哲学の範疇にも入らないし、縁遠い存在でありがちなアドラーの心理学について、ここまでわかりやすく説明しているというのがまず凄い。生意気盛りの青年が哲学者にくってかかり、なかなか納得しないという構成が秀逸。「そうだ、青年、いけぇ~!」と応援しながら読める(笑)。プラトンが書いたソクラテスの対話篇をイメージされたというが、まさに。

    個人的には、かつて学んで影響を受けた「当事者意識研修」において、根底はやっぱり交流分析とこのアドラーの心理学だったんだなと、ストンと落ちた感覚もありました。

    人により受ける印象はそれぞれだと思いますが、そこらへんの自己啓発書とは一味違う。とりあえず読んでみても損はないかも、と思う1冊です。

  • 全ての転勤族の妻の皆さまに読んでもらいたい一冊!

    新しい地域・コミュニティに入っていく時の不安や、人間関係やキャリアなど引っ越しによりリセットされることも多い流浪の人生に対する不満を感じた時に立ち戻るバイブルとなりそう。

  • 友人が対人関係で悩んでいたので、本書を紹介してみました。
    ついでに私も久しぶりに再読してみました。

    元々私の座右の銘は「継続は力なり」なのですが、
    本書を読んでから、それに「人事を尽くして天命を待つ」を加えました(笑)。
    そして当時、本書に従って意識した具体的な内容は
    ・原因論(トラウマ)を否定し目的論に焦点を当てる
    ・課題の分離
    ・労働による他者貢献
    の3つです。仕事の上でもプライベートでのお付き合いの上でも意識して行動してきました。
    イメージとしては、いつも自分の頭の上に矢印があって、それが自分の方?相手の方?どっちを向いてる?と自問自答する感じです。
    とはいえ、近しい人にほど感情に捕らわれないようにするのが難しくて全く偉そうなことは言えないのですが、それでも確実に昔よりも日々楽しく思うままに、そして自信をもって生活が出来ていると感じています。
    今回再読し、改めてそれを実感しました。

    目的論に焦点を当てれば努力する気力が湧くし、課題の分離を意識すれば他人にイライラすることが減り、他者貢献をすれば(そのために人事を尽くすのです)自信がつきます。
    私の受け止め方が合っているかはわかりませんが、今回再読したことで改めて考えさせられる部分もみつかったりして、やっぱりよい本だなあ~と実感しているところです。
    また何年か経ったら読み返そうっと。

  • 買うだけ買ったものの気が進まず積読してあったのを消化。本編の最初の5ページ、いや2ページでも読んでおくんだった。

    アドラー心理学をベースに、古代ギリシャ哲学を掛け合わせた思考を、悩ましいテーマを題材に、青年と哲人の対話篇の形式で繰り広げる。アドラー心理学の思考形式は、他いくつかの書籍で触れていたことと、対話篇の形式もあり、スルスル読めた。

    最後あたりの以下二箇所がグッときた。

    「世界とは 、他の誰かが変えてくれるものではなく 、ただ 「わたし 」によってしか変わりえない」。

    「誰かが始めなければならない 。他の人が協力的でないとしても 、それはあなたには関係ない 。わたしの助言はこうだ 。あなたが始めるべきだ 。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく 」。

  • タイトルのインパクトと、ベストセラーであったことから購入しました。

    本書の最も良かった点は対話篇形式であることです。

    アドラー心理学の哲学者と彼の思想に疑問を抱き、論破しようとする青年との対話で進められます。青年が的確な反論をしたり話を整理する役割を担っており、読者が気づかなかった問題点を拾い上げてくれたり、理解を助けてくれます。また、自己評価の低く、卑屈な青年が自分と重なって共感しながら、楽しく読むことができました。

    内容に関しては、アドラー心理学に基づいた幸福論について語られています。

    要点として
    まず、人は「過去」の出来事によって規定されず、「いま」ここでどう生きるかという目的論によって自らの生を決定している。
    また、アドラー心理学は"共同体感覚"というキーワードがあり、それは自己受容、他者信頼、他者貢献という3つの循環で成り立っている。
    すべての悩みは対人関係である。
    以上のことが書かれています。

    そして、それらを実現するために、課題の分離という問題があります。他者の課題には介入しないし、わたしの課題に介入させないというものです。また、承認欲求を否定しています。

    しかし、「課題の分離を推し進めると人の絆さえも分断してしまうことになる。人を孤立に追いやってしまう。」と青年は言います。これは承認欲求に起因する不自由であると哲人から説かれるのですが、感覚的には私は青年に共感しました。
    また、「他社の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。」と哲人は言います。
    これが、本書のタイトルである"嫌われる勇気"につながります。

    全体を通して、納得できないところや実現不可能に感じるところもありましたが、本質的にはアドラー心理学は現代を生きるのに役に立つと感じました。

    また、哲学者と青年の語り合いの中で自分に新たな気づきを与えてくれた発見が多くあったので、本書を買って良かったと思います。

  • 【キーワード】
    ■相手の言動で本気で腹が立ったときには、相手が「権力争い」を挑んできているのだと考える。権力争いに勝っても今度は「復讐」の段階。
    ■「権力争い」を挑まれたときには、ぜったいに乗ってはならない。わたしは正しい、と思った時点で、議論の焦点は「主張の正しさ」から「対人関係のあり方」に移り、最終的に「だから勝たねばならない」と勝ち負けを争う。
    ■誤りを認める、謝罪の言葉を述べる、権力争いから降りる、これらはいずれも「負け」ではない。

    ■あなたに課題の分離ができていれば、上司がどれだけ理不尽な怒りをぶつけてこようと、それは「わたし」の課題ではない。理不尽なる感情は、上司自身が始末するべき課題である。すり寄る必要もないし、自分を曲げる必要はない。
    ■あなたのことをよく思わない人がいても、それはあなたの課題ではない。そしてまた、「これだけ尽くしているのだから、好きにならないのはおかしい」と考えるのも、相手の課題に介入した見返り的な発想。

    ■あなたがどんな刹那を送っていようと、たとえあなたを嫌う人がいようと、「他者に貢献するのだ」という導きの星さえ見失わなければ、迷うことはないし、なにをしてもいい。嫌われる人には嫌われ、自由に生きてかまわない。

  • アドラー心理学について、哲学者と青年の対話形式で解説した本。
    人は、目的に従って感情を作り出していること、他者と自分の課題を切り離し、他者に踏み込み過ぎず、また他者からの評価にとらわれないこと、自分が共同体に貢献している意識を持つこと、など、哲学者が青年に語っていきます。
    よく青年が激昂するのと、対話形式だからか、個人的には読みづらかったですが、そんな心の持ち方もあるんだな、と新鮮ではありました。

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著者プロフィール

岸見一郎 (きしみ いちろう)
1956年生まれ。哲学者、心理学者。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。奈良女子大学文学部非常勤講師などを務める。専門のギリシア哲学研究と並行してアドラー心理学を研究。ベストセラー『嫌われる勇気』(古賀史健との共著、ダイヤモンド社)のほか、『アドラー 人生を生き抜く心理学』(NHKブックス)、『生きづらさからの脱却 アドラーに学ぶ』(筑摩選書)『一七歳の特別教室 哲学人生問答』(講談社)など多数の著書がある。

「2020年 『人生は苦である、でも死んではいけない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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