知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ (PHP文庫) [Kindle]
- PHP研究所 (2013年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (177ページ)
感想・レビュー・書評
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Prime Readingにて読了。株式投資について書かれた本です。
内容は、バリュー投資推し。
理論株価のざっくりした算出方法が書かれているのは有益と言えばそうなのでしょうが、結局PBRなりPERなりである程度は代替できちゃうような気もするので、この本を実践してどの程度上手くいくのかは未知数です。
また、つまみ食いの抜き出しですが、小型株を「リスクについてもある程度想像できるので(中略)安心感がある」とオススメされているのは、大丈夫なのかどうか良くわかりません。
理論株価を下回っている株式自体は市場にソコソコあると思うので、その中でどう選ぶべきか、その株の株価がなぜ上がらなくて、どう対処すべきなのかというあたりまで言及があると、もっと勉強になると感じました。
個人的には、株主優待に否定的と思われるスタンスであること、「最高の経営者とは、夢と現実の両方を語れる人」というコメントが参考になりました。
なかなかこういう話は実践が難しいですが、少しずつ身につけていきたい限りです。
ただ、やっぱインデックスを買い続けた方が安全な気はするなぁ。。 -
目先の利益追求するのはギャンブルだけど、企業の価値を見極めれば、株価は実情に収束していく。たしかに、その企業を見極めることと、なるべくその状態に早く近づく事が大事というのは納得。具体的な企業価値の計算方法も書いてあった。その辺はちょっと難しくて流してしまったけど、基本的なスタンスは学ぶべき事が多かった。
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- 個人投資家の5段階: 1:始める 2:勘(知ってる銘柄+チャート) 3:自分なりのストーリ 4: 一般の株式指標(PER,PBR) 5:会社の本質価値
- ギャンブルは長期的には勝てない
- 価値は「利益」と「リスク」の天秤の上にある(株も、外貨も、不動産投資も、現金も一緒)
- 株の年利回りは5~9%
- 企業の価値のざっくり計算法
企業価値
= 事業価値 + 財産価値
= 営業利益 * 10 + 流動資産 - (流動負債 * 1.2 + 固定資産のうち「投資その他の資産」)
1株あたりの価値
= (企業価値 - 固定負債 ) / 株数
- 1株あたりの価値が、現在価格の2倍以上あれば割安の目安
- ROE = PBR / PER
(- スクリーニングツールで絞り込む)
## 利益の源泉を見抜く
- 「なにで」稼いでいるのか(事業別、地域別、顧客別)
- 「なぜ」稼げているのか
- 今後、稼げる仕組みに変化はあるのか
- これから「いくら」稼げるのか
## 強いビジネスモデルとは
- 「高い利益率を確保できるモデル」x 「どこまで横展開できるか」の2要素
- 高い利益率パターン
多くのことをうまくやる(高い業務効率)
他に任せる(フランチャイズ、ネットワーク)
誰もできないことをやる(知的財産)
信頼が厚い(ブランド・ロイヤリティ)
- どこまで横展開できるか
同じ商品を違う顧客にうる
同じ顧客に違う商品をうる(縦展開?)
の2パターン
- 目をつけるべきは、小型*割安*成長株
- 投資利益率 = 取引ごとの利益率 * 取引回数(回転数)
=> 良い投資先は、「価値と価格の差が大きく」「それが解消されるまでの時間が短い」こと
- 価値と、価格の差が生まれる源泉
情報格差 * 感情バイアスの2つ
※ 株価は短期的にあは、相場のムードや人気によって上下するが、中長期的には株主価格に収斂する
=> 割安株を見抜くのがキー
(=> 株式は、全体として合理的な資産分配装置として機能するのだと思った。素敵)
- 売却のタイミング3つ
1. 銘柄選定を間違えたとき
(2. 現金が必要になったとき)
3. 投資先の割安度が低くなり、かつ他の有望銘柄が見つかったとき
## 感情の罠
- 人間は、感情的に得よりも大きく損を恐れてしまう傾向がある。
「儲けは確実に手にしたい、損はできるだけ帳消ししたい」
cf.
必ず80万もらえる or 5/6で100万もらえる => 必ず80万
必ず80万損する or 5/6で100万払う => 5/6で100万
を選びガチ(期待値83万なのに)
=> 根拠のない感情的な売りは、損をもたらす
※ 行動ファイナンスっていう分野があるらしい
良書でした! -
株に苦手意識があったので読んでみたのですが、わかりやすかった。
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企業価値の算出方法、利益の源泉を見抜く方法などを学ぶことができます。投資は学び続ける事が必須です。
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タイトルの割に内容が薄い。
割安な成長株を探して仕込みましょうというバリュー株投資の本。
適正株価算出の大筋の流れは財務分析的な学びがあったが、結局のところ業界毎の適正per水準より高いか低いかで割安度測れば良いかなと思った。
事業の有望性を見極める部分は、成長市場、その中での独占性、スケール性を見るということで特に新たな学びは無かった。
読み終えた後気付いたが初版2005年の本で、全体的に内容の古さは否めない。
バリュエーションを測る基本の考え方を身につけるにはあっさり読めて良いと思う。 -
基本的に、株価が実際の価値より割安のときに買い、実際の価値に近づいたら売ればいい、という主張です。それの通りですね。
では、実際の価値をどう計算すればいいか、も、Yahoo!ファイナンスなどによる情報源も明記しつつ、自分で計算する方法などが書かれています。
それでは、この通りにやれば成功するか。というと難しいと思います。
それで成功するならば、投資の専門家が買う株を選ぶアクティブファンドの方が、インデックスファンドより運用益は高くなるはずです。しかし、実際にはそんなことはありません。
理論的に、経済は成長し続けますから株は買えば利益がでる確率は高い。
しかし、その確率がこの本を読み勉強し、計算すると上がるか、は懐疑的です。
ただし、株に対する基本的な考え方、企業価値の計算方法など、有益な内容が書かれているので一読するのは良いと思います。株の基本的な考え方が初心者にもわかりやすい内容でまとめられています。 -
Prime readingで拝読。
初心者向けの株式投資に関するマインドからバリュー株を見つけるための簡単な指標の説明まで、入門書の位置付けで書かれている。
感情が先んじてしまい、不合理な選択をすることが人間にはよくある。
そのメカニズムと対処法についても言及しているところに、筆者の親切心を感じた。
投資に限らずどんなことでも、基本をおさえなければ応用が利かない。
時々この本のブックマークを読み返し、原点に立ち返ろうと思う。 -
株に対するスタンス、仕組みを解説した本。株を始めようか迷っている人、気になっている人は読んだら参考になる本