蜩ノ記 (祥伝社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 切腹の時が迫る中、取り乱さずストイックに家譜を完成させていく主人公の潔さが本書の魅力です。でも、庄三郎の成長とかが描かれていて引き立つのでしょうね。主人公の嫡男が、仲良しであった百姓の子が拷問で殺されたことで家老に直訴します。このくだりは引っかかります。家単位で縛られ、忠・孝の価値観が絶対であった徳川時代に家を危うくする行動はとれるのでしょうか?

  • 直木賞作品。藩主の側室との関係を疑われ、切腹の日まで家譜編纂の日々を過ごす主人公、幽閉されながらも自分を貫く武士の物語。だからこの題名。特定の作者さんを決めて読むことが多いが幅を広げてみようと挑戦。さすが格調高いし深みもある。もう少し歳を取ったら続きを読んでみよう。

  • 2016.08.23
    山本周五郎の「長い坂」よりも武士の姿を見せつけてくれるように感じた。同じ江戸時代でも少し時期が違うのであろうが•••。
    これほどまでに道を究めた生き方が出来るものか。
    「忠義とは、主君が家臣を信じればこそ尽くせるものだ。主君が疑心を持っておられれば、家臣は忠節を尽くしようがない。されば、主君が疑いを抱いておられるのなら、家臣は、その疑いが解けるのを待つしかない」
    「疑いは、疑う心があって生じるものだ。弁明しても心を変えることはできぬ。心を変えることができるのは、心をもってだけだ」
    「わたしはそなたを誇りに思うぞ」

  • 【武士として。】
    潔い人生の記。
    各人の人生が折り重なり、趣き深いです。
    ラストに勢いがあります。

  • まさか、多様な価値観を想像しろと言われるなんて、まったく想像外の展開でした。

  • 「蜩ノ記」(葉室麟)を読んだ。やばいやばい。新幹線の中で涙が止まらなかった。こうまできっぱりと潔く己を捨てられるものだろうか?しかしまあ武士というのはまた厄介な生き物ではないか。というわけで、素晴らしい作品でした。葉室さんの作品はまだ二作品しか読んでないので今後読み漁ろうと思う。

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