新装版 ロードス島戦記 4 火竜山の魔竜(下) (角川スニーカー文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2014年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (298ページ)
感想・レビュー・書評
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■書名
書名:新装版 ロードス島戦記 4 火竜山の魔竜(下)
著者:水野 良
■概要
支配の王錫を求め、オルソンたち一行は自由都市ライデンへ。一方、
火竜の狩猟場で古竜シューティングスターとの戦いに敗れたパーン
たちも、復讐に燃えるカシュー王とともにライデンまで早馬を走ら
せる――
(From amazon)
■感想
古竜シューティングスターとアシュラム一行との決着が着きます。
悪役でも魅力的に描くことが上手いです。
恐らく、人間として、善も悪も価値観の違いによるもので、信念を
貫き通し自分の思う事をやるという点がぶれていないからだと思い
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太古の秘宝「支配の王錫」を狙う暗黒騎士アシュラムの野望を阻止するべく、パーン一行が新たな冒険に向かう物語。「ロードス島戦記」シリーズ第4作。
本書は第3部となる『火竜山の魔竜』物語の後編。
一度は敗れたパーン一行。火竜シューティングスターの暴虐と、暗黒騎士アシュラムの野望の2つを阻止するため、シューティングスターの住処である火竜山に向かう。 -
呪われた島ロードスで、若き戦士パーンと仲間たちが、すべてを支配する秘宝「支配の王錫」を巡る戦いに挑む物語です。
下巻では、古竜シューティングスターに敗れたパーンたちが、水竜エイブラが棲む青竜の島へと向かいますが、そこには罠が待ち受けていました。
この本のテーマは、「支配」と「自由」です。支配の王錫は、すべてを支配する力を持つとされる秘宝ですが、それは本当に幸せなのでしょうか?支配する者とされる者の関係は、どのようになるのでしょうか?この本では、様々な立場の人物が、支配の王錫に対する思いや行動を通して、その問いに答えていきます。
私はこの本を読んで、作者水野良氏の筆力に感嘆しました。作者は、ファンタジーの世界を鮮やかに描き出すだけでなく、登場人物の心理や感情も細やかに表現しています。特に、オルソンとシーリスの関係は、切なくて美しいものでした。オルソンは、怒りの精霊フューリーに憑依されて狂戦士に変貌するファイター。しかし、その力は自分の意志に反して暴走することもあります。彼とバディを組むシーリスは、オルソンの幼なじみで、彼を愛する女性です。彼女は、オルソンの心を癒すために、彼のそばにいることを決めました。しかし、彼女は、オルソンの力が彼を苦しめることを知っていました。彼女は、彼を救うために、最後の選択をすることになります。2人が自分の道を歩んでいく姿は、読んでいて胸が熱くなります。
魅力的で成長するキャラクターたちが、ロードス島という架空の世界で繰り広げる、本書は、ファンタジーの世界を、豊かな言葉と想像力で描いた、ファンタジーの金字塔と言えます。 -
ガレー船にのって航海したり海賊たちの戦いがあったりとドラゴンとの戦いよりも道中の方が長い。いざドラゴンとの対決がはじまるとわりとあっけなく片がついた。この3巻~4巻のドラゴン討伐は寄り道という感じがする。ファンタジーの世界観にもだいぶ慣れてきた。
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昔読んだ中で一番良く内容を覚えているのが、この上下巻でした。特に終わり方が、とても良かったです。