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- / ISBN・EAN: 4907953040113
感想・レビュー・書評
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[鑑賞方法:レンタルDVDにて]
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WINTER’S BONE
2010年 アメリカ
監督:デブラ・グラニック
出演:ジェニファー・ローレンス/ジョン・ホークス/デイル・ディッキー
親代わりに幼い弟妹の世話をしている少女の健気な感動作…みたいな触れ込みだったと思うんですけど、あの、まあざっくりあらすじ説明したらそうなるのかもしれないけど、ちょっと想像してたのと違う…というか、少ない情報量で自分が勝手に予想してたイメージと違ったってだけなんですけど、なんか意外と、ハードボイルドな映画でした。
失踪した父親っていうのがそもそも麻薬密売人とかそういう裏家業の人物だったわけですが、問題は、彼だけじゃなく、親戚一同および近隣の住人全員が、そっちの世界の人間だってこと(汗)。なので、健気な少女も実際にはイメージと違って、極道の「お嬢」みたいな…って言うと語弊があるかもしれないけど、もともとそんなカタギの世界の子じゃないんですよ。かなりのタフガイ、もといタフガール。17歳というのに、チンピラみたいな大人相手に相当の貫禄かもしだしてます(笑)。
なので、そんな彼女が父親の痕跡をたどって飛び込んでゆく世界はかなり暴力的。最終的には叔父さんとの心の交流的な良いエピソードもあるし、一応ハッピーエンド(?)ではあるんだけど、いわゆるお涙ちょうだい的なありふれた感動作だと思っていると、足許を掬われます。しかし弟と妹は可愛かった。ヒロインも熱演でした。
(2012.01.24) -
17歳のリーの元に、逮捕された父親が保釈中に失踪、裁判までに戻らないと保釈金の抵当として家も森も売りに出ると保安官が知らせに来る。父のせいで心を病んだ母と小さい弟・妹を守るために、リーは父を探す。しかし薬物の製造で生計を立てる親戚たちが立ちはだかる。
少年のような聡い瞳と強い心を持つリーがとても印象的。法に背いて生きる一族と関わりながら、彼女自身は決して汚れずに家族を守り続ける。
主演のジェニファー・ローレンスはこの後あっという間に売れっ子になって、今年、世界で最もセクシーな女性第一位に選ばれたそうで。この映画ではセクシーというよりカッコイイんだけどなぁ。