ザ・ドア ~交差する世界~ [DVD]

監督 : アノ・ソウル 
出演 : マッツ・ミケルセン  ジェシカ・シュワルツ  ヴァレリア・アイゼンヴァルト  トーマス・ティーメ 
  • アメイジングD.C. (2014年4月2日発売)
3.18
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  • (2)
  • 本棚登録 :109
  • レビュー :23
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4580189027419

ザ・ドア ~交差する世界~ [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • やっとのことで『ハンニバル』全シリーズを見終えたので、マッツ祭りを独自に開催した。表紙が印象的な今作、『ザ・ドア』ではマッツは父ダビット役として出演する。浮気中に不慮の事故で娘レイニーを無くし、5年の歳月を経て娘を亡くした妻マヤとは絶縁状態に陥った失意のダビットは、あるトンネルを見つける。そのドアの先には、5年前、あの事故のあった寸前の時間に巻き戻っていた。

    マッツ好きには是非おすすめしたいのは、相変わらず殺し殺されのグロさと負傷しながらなおも美しいマッツの立ち姿と、『ハンニバル』とはかけ離れた穏やかで慈愛深い父親像だ。
    ドアの向こうでは勿論血みどろの展開にはなる(ほんと傷負うのも好きだしアクションが酷い(いい意味)だなとは思う)が、その過程に紡がれるのはやっと奪還した娘を慈しみ守ろうとする真摯な父としての姿だ。陽が差し込む中で絶縁した状態の妻を見つめるときのあの瞳の美しさが忘れられない。「君を見ていた」なんてとんだ惚気た台詞でしかないが、その視線の表情とも言うべき無言の演技があまりにも純粋すぎて引き込まれた。切望した”家族”を取り戻したダビットは、だんだんと不気味さと怪しさを増す住宅街の中で、がむしゃらに妻のと娘を守ろうとする。まじ、好き。娘を助けるときの服の脱ぎ方は2回見ました。あとマッツのお尻が拝めます。尊い。

    娘を無事助けられたのはいいものの、不審人物思われ抵抗した末に5年前のダビット自身を殺してしまっている姿を娘に見られており、それでも信頼を勝ち得ようとそっと歩み寄る姿がいじらしい。あれはパパじゃない、と直感で感じ取りながらも、姿形は一緒のはずで、それでも悔恨の念を抱いていたダビットは「父親は子供を守る守護天使なんだ。彼は失敗した」と正直に打ち明けると、娘はだんだんと彼に心を開いていく。
    印象的だったのは、珍しく迎えに行った笛のお稽古事の帰宅途中、パパは嫌い・笛も嫌いと打ち明ける娘に、ハグしてくれたらママに掛け合ってあげるよ、と提案したダビットに対するレオニーの可愛さだ。ハグしちゃうのな、笛のレッスン嫌いだもんな、とまるで自分が父ダビットのような気持ちになってしまった。
    きっとダビット自身もそういった関わりを持ってこなかったのかもしれない。パパは嫌いと言ってても、ハグしてくれる子供らしい我儘さが、より如実に娘の可愛さというものを際立たせているシーンだと思う。そうしてやっと得られた彼の望み通りの”幸せな生活”に浸る彼の喜びが画面上からでも滲み出るようだった。

    展開はよくあるタイムトラベルもの、パラレルワールドものかな、と思いきや、思わぬ展開に進んでいく。誰にも信じてもらえない謎のドアの現象と、突如現れるドアの存在を知る男。それから怪しげに住宅街を右往左往する夫婦。最後まで予想をつかせず視聴することができる内容になっていると思う。

    エンディングはそれで良いのか、と考えてしまうような中途半端なものだったかもしれないが、私は「それでも良いのだ」とプール際で佇む二人に同調するような気分に浸れた。ダビットの娘も、妻マヤの望んだ娘も、元々はこの世にはいないはずだったのだ。プールに飛び込んで息が絶えている娘を抱えているときに水中で雄叫びを上げたダビットの姿がいま思い浮かんだ。失敗したのは二人を危険から遠ざけたダビットも同じであることには変わらない。ひとときの夢として手放したマヤの涙も胸を打つ。守りたい会いたいというエゴと自己犠牲とも思しき盾としての姿勢を貫く二人の慈しみの深さは、ただ死んでいても生きていても娘を愛しているという事実に由来するからそれを選択させたのだろう。それはドアを開いたときと同じ感情だ。どちらも尊いものだと思う。

    蛇足だが、タイムトラベルには青い蝶は必須なのか。バタフライエフェクトに由来するものなのだろうか。また時間を見て視聴してみたいと思えた。

    相変わらずマッツは負傷するけれど(ありがとうございます)これまでの超人的な幻想を伴う美しさではなくて、堕落的な部分も、慈愛をもった誠実な部分も、まるで別人であるかのように演じ分けられているのが見れたので、マッツファン垂涎の的といったところ。偽りなき者は未視聴なので、どんな姿を見せてくれるのか楽しみになった。

  • CS Movie Plus無料録画>2009年独。何だかモヤモヤして終わった(^^;)。。ほんとにラスト、この選択で良かったん?だろうかと。。
    マッツさんの魅力全開で相変らず色っぽいけれどもw
    隠れていたドアを開けるとそこは5年前(娘が生きてた頃の過去の時間軸)…というタイムマシンのようなタイムスリップ物。
    自分殺しという展開には衝撃wその後どんな風に進んでいくのかワクワクハラハラはしたんだけどもw隣のおじさんの態度が横柄だし無敵なんでこのおっさん、只者じゃない感はあった。
    娘を自分の不注意(浮気)から亡くしてしまい、その贖罪ともとれる、冷え切った夫婦間を反省・娘喪失感半端なく悲しむ事で蘇ってきた愛情への再燃で、5年前の世界を選んだダビッド(マッツさん)なんだけど。。
    あんなに5年前(ドア開けた側)の世界でバンバン人殺しといて罪にならないのか?と気がかりだし、ここの人達の未来がとても心配。。色々グチャグチャに変わってしまってカオスになってんじゃないかとw果たしていいんだろうか?ちょっと禁忌(^^;)…
    まぁ、あんまり見た事ない面白い世界を堪能しました♪ちょっと新鮮だったかも。

  • “自らの不倫中に娘を事故で亡くし、妻にも愛想を尽かされ全て失った画家のダビッド。自暴自棄となった彼はある日自殺を試みるが、そこで不思議な扉を発見する。その扉は、娘を失ったあの日に繋がっていた。信じられない思いながらも、ダビッドは扉のあちら側にいる娘を救出することに成功する。ところが、安堵もつかの間ダビッドは不審人物と見なされ襲われてしまい、勢い余ったダビッドは相手を殺してしまう…のだが、なんと相手は“もう1人の自分”だった。果たして、ダビッドが辿る運命とは。”

    雰囲気も内容も好きな映画だった。
    最後が個人的にイマイチなのだけど…。
    流れてくる曲も相まって、段々と哀しくなってくる。
    一難去ってまた一難で、ちょっとハラハラした。
    余談だけど主役の俳優さん、ハンニバル(ドラマ版の)のイメージが強く、この映画が英語じゃないのにビックリした。
    デンマーク出身で、スペイン語も喋れるトリリンガルなんて凄い。

  • パッケージに惹かれて観ました。

    浮気している最中に子供を亡くすって嫌な始まり。
    まだ子供が生きてる時間軸へと戻れたものの、自分自身を殺害してしまう。
    どうなるのかとハラハラしていたら、どんどん「自分自身」を殺す別の次元の人たちが現れる。
    自分を殺してやりなおしたいほどの事が、こんなにあるんだろうか。
    怖い世界だ。

  • あまり期待していなかったので意外と面白かった。

    どう見てもラスト付近の妻の一撃は即死レベル

  • 201801
    こういうSFって途中まではいいけど、やっぱ終盤がしんどいなー

  • 自分のせいで亡くなった娘を取戻し家族が幸せに暮らす話かと思っていたから、サスペンスのジャンルが不思議だったけれど、これはサスペンスというよりホラーだった。

  • 「午後のロードショー」にて。5年前に通じる秘密のトンネルを発見し、過去の自分を殺して人生をやり直そうとする男。主人公はそれで焦ってテンパっちゃうわけですが、親切に助けてくれる隣人の正体がわかるところが最大の盛り上がりどころ。過去の自分を殺すなんて無茶な行動は普通はしないものですが、本作では自分自身を殺して何食わぬ顔で生きている人間がいっぱいいたというオチがなかなかインパクトがありました。この設定、ミステリーのトリックとしては面白いので、もっとうまく使えなかったかなぁとも。

  • そりゃあ、5年前の世界に行けば死んだ娘が生きているとしれば危険を冒してまでも行くだろう。
    5年前の(つまり5歳若い)自分と鉢合わせして自分をよく殺せたなぁ。その時今の自分も死ぬのかと思ったよ。
    そしたらそこで終わっちゃうか。

    Die Tur 交差する世界 2009年 101分 独 午後ロード
    監督 : アノ・ソウル
    出演 : マッツ・ミケルセン ジェシカ・シュワルツ ヴァレリア・アイゼンヴァルト トーマス・ティーメ

  •  トンネルを抜けてドアを開いた先は5年前の世界だった。不注意で死なせてしまった娘を救えたが、代わりに過去の自分を殺してしまう。人生をやり直すように自分と入れ替わったまま生活するが、周囲の人たちにも違和感が伝わってしまい……。
     不気味ながらも幸せな一面があり、不安を感じながらも信頼を得ようとし、嬉しいことがありながらも悲しい選択をしなければならないときもある、そんな映画です。交差するのは世界だけではなく、家族との信頼関係であったり友達やご近所との付き合いだったり。
     罪を隠しながら生きる主人公ですが、新たな人生は幸か不幸か。妻と娘を守ろうとする姿はとても一途で共感できました。
     タイムスリップものですが、内容は新鮮に感じられました。なかなかに考えさせられる一作です。

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