山田真哉の世界一受けたい簿記3級の授業 (impress QuickBooks) [Kindle]

著者 :
  • インプレス
3.13
  • (2)
  • (5)
  • (12)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 111
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (145ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ■書名

    書名:山田真哉の世界一受けたい簿記3級の授業
    著者:山田 真哉

    ■概要

    impress QuickBooks 「どうぶつ教室」シリーズ

    160万部突破のベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
    の著者がおくる、「簿記3級受験を目指す人がまず読むべき本」の
    決定版! 丸暗記で受験勉強しがちな簿記3級試験。でも、これで
    は簿記の勉強ははかどりません。本著では会計の知識がまったくな
    い高校生でもわかるよう専門用語の使用をなるべく避け、これから
    簿記の勉強を始める人が「簿記を好きになる」ことをコンセプトに
    、会計の基礎をやさしく解説します。

    【こんな方にオススメ】

    ・簿記を全く知らない人
    ・簿記をちょっとだけ知りたい人
    ・独学で苦戦している人
    ・簿記実務を知らずに受かっちゃった人

    【目次】

    レベル1

    ・そもそも簿記3級とは何者でしょうか?
    ・3級は簡単な商業簿記だけで助かったね
    ・決算書は『桃太郎電鉄』でも出てきたんです
    ・決算書は税金を取るため?
    ・ちょっと待った。株式会社って?

    レベル2

    ・簿記の話のはずが、いつの間にか株で儲かる話に
    ・『パズドラ』の実力

    レベル3

    ・ようやく簿記の話に入った
    ・「仕訳」は世界共通言語だったりする
    ・取引→集計→決算
    ・家計簿を知らないので、話がふりだしに戻る

    レベル4

    ・仕訳のルールはたった3つ
    ・植毛もフェラーリも経費になるんです
    ・人によって、経費の名目は変化する
    ・今、ピザを頼むと経費になるのか

    レベル5

    ・「仕訳」「試算表」「精算表」の問題に絞る
    ・3級は独学でも合格できるのです
    ・伝票はあってもなくてもいい存在

    レベル6

    ・ガチの請求書でひと盛り上がり
    ・売ったけど もらってないの 売掛金
    ・買ったけど 払ってないの 買掛金

    レベル7

    ・帳簿のボスキャラ、総勘定元帳登場!
    ・交通費の未払金は無賃乗車ではありません
    ・経費精算をサボる人は大迷惑!
    ・脱税ではなく節税です
    ・広告費が多い会社の裏事情
    ・仕事のためだと言い張るのです

    レベル8

    ・4つの仕訳マトリックス
    ・費用と資産は、10万円が別れ道
    ・"今"が見える、わかる
    ・黒字でも会社は倒産する
    ・仕訳とは、自分と他人の問題なのです
    ・"本業かどうか"が別れ道
    ・グルグルまわる、原因と結果の法則

    レベル9

    ・売上と費用の差額は?
    ・男の価値は、純資産
    ・簿記の5要素とは?
    ・純資産が大きい会社にはワケがある

    レベル10

    ・複式簿記なので左・右は一致していた
    ・「純資産」=「会社の価値」の本当の理由
    ・マイナスになったら、どうなるのでしょう?
    ・簿記はスポーツです
    (From amazon)

    ■感想

    簿記の基本が書かれた本です。
    簿記3級の前段階で読むと楽しめる本だと思います。

    簿記とは何なのか?
    何が出来るのか?

    というのを分かりやすく解説しています。

    簿記入門の読物としては100であれば十分です。

    ■気になった点

    ・言い換えると、製造業と小売業。簿記のやり方がちょっと違うの
     です。小売業は「仕入れます」「売ります」という2段階なんで
     すけど、製造業は「仕入れます」「作ります」「売ります」とい
     う3段階になります。

    ・帳簿記入。帳簿に記入すること。帳簿記入の略称が「簿記」です。

    ・決算って言葉が、まさに「算出」して「決定」するという意味で
     、そのシーズンの活動結果なんです。桃鉄でも、「決算」は1年
     間の活動結果ですよね。

    ・実務上、多くの会社は非公開なんですよ。自分たちのために作る
     、そして見る。ただ例外があって、それは上場企業と大企業。上
     場企業については、そもそも株式を上場するっていうのは、広く
     一般の人に株を買ってもらうという目的があるので、これはもう
     絶対公開しなくてはいけません。

    ・カンパに近い集め方をするのですが、株自体は財産権や所有権み
     たいなものだと思ってください。 そう、所有権。会社を持って
     いるということ。会社を所有する権利を与えられるの。金を出す
     とさ。

    ・基本的に左側に得たものや買ったもの、右側に出ていったものや
     失ったもの、と覚えておいてください。

    ・仕訳やって、試算表やって、精算表やったら、決算ができますよ
     、という流れなんです。

    ・利益が出たら、その内の4割を税金として持っていかれるからさ

    ・税金で持っていかれるよりも、なにかに使っちゃったほうが、い
     い? ――って思うよね? っていう話になるわけだよ! だか
     ら、大企業だったら大きな利益が出ちゃったりすると、たとえば
     、100億円の利益が出ちゃったらさ、40億円の税金がかかる。税
     金を減らすためにも、「広告、突っ込んじゃえぇーっ!」ってね。

    ・馴染みのない言葉もあるんですが、ざっくり言うと、4つのマト
     リックスがあって、「資産」と「費用」は左、「負債」と「売上
     」は右、これだけです!

    ・費用と資産は、実はすごく似ているんです。買ったものが“ずっ
     と残ったら「資産」”で、“すぐに消えたら「費用」”。そうい
     う違いなんです。

    ・会社はなぜ費用に入れたがるのか――。それは、費用が増えると
     、利益が減るのと同時に、税金も減るからです。

    ・簿記的にいうと、このマトリックスの下半分を見れば、利益の額
     がわかります。そう、この下半分を抜き出したものこそが、損益
     計算書なんです!

    ・右側ってのは他人から借りたもの、他人に売ったもの。 他人から
     借りたもの=「負債」だな。まあ、他人からブン取ったものって
     ことか。あとは、他人に売りつけたもの=「売上」ってことだな。

    ・買掛金も未払金も行為はほぼ一緒なんですが、その会社の本業か
     どうかで区別するんです。買掛金というのは本業に絡むもの。
     未払金は本業以外のものです。たとえば、パソコン。僕の会社は
     パソコン屋じゃないので、パソコンは本業以外のもの。だから、
     科目は未払金になります。

    ・レベル2の株価の話のときに、「決算書を見れば、会社の価値が
     いくらかわかる」って言いいましたが、それがこの純資産なんで
     す。

    ・「最近1年間の調子どうよ?」が下半分の損益計算書、「今まで
     活動してきて、なんぼ持ってるのよ?」が上半分の貸借対照表っ
     てことだな。

    ・負債と純資産は微妙に、近い関係にあるんです。ただ、返済義務
     があるか、ないか、という違いだけなんですよ。

    ・左・右に同額を書くのが、簿記のキモ。厳密に言うと、「複式簿
     記」のキモなのです。

    ・「純資産」は“返済義務がない資金源”だと言いましたが、実は
     、「利益」も“返済義務のない資金源”なんです。

    ・純資産がマイナスの状態を「債務超過」と呼ぶ

  • 会話型で説明が進んでいくので冗長である。昔とった日商簿記三級を思い出した。二級もとったんだけど、工業簿記は忘れているな〜。

著者プロフィール

1976年生まれ、公認会計士。現在、インブルームLLC代表。著書に『女子大生会計士の事件簿』シリーズ、140万部を超えるメガヒットとなった『さおだけ屋はなぜ潰れない』

「2018年 『マンガ日本と世界の経済入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田真哉の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×