しつこい疲れは副腎疲労が原因だった (祥伝社黄金文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • お医者さんの書く本は、今年これで何冊目だろう?

    ご主人が長年深刻なアドレナル・ファティーグで、ともに治療法を模索した経験が基になっている。

    そこに嘘の入る余地があるはずもないし、たくさんの人にこの病気のことを知ってほしいという熱意にあふれた一冊だった。

    糖質制限や海塩のすすめ、睡眠は万能薬、ビタミンB群の摂取など、カロリー計算は無意味など、これまで読んだ本の内容と重なる部分もたくさんあり、学んだことの信憑性が増した。

    昔の常識が覆されているところもあるし、アップデートしながら自分の不調は自分で治していく時代なのだと感じた。

  • 疲れの原因は副腎にあると耳にし、具体的にどういうことなのか知りたくて入門書として読んでみた。わかりやすくコンパクトにまとめてある上、巻末に実例紹介があって希望をもてた。最初はなかなか苦戦するのが普通。気長に続けてみようと思う。

  • 具体例が載っていて、わかりやすかった。糖質は控えて、ストレスを溜めない。でも、本の通りの生活は難しいと思う。不規則な勤務の仕事をしている人への対応などが
    載っているとありがたいと思った。

  • 私は14歳の時に、突然体を壊しました。病院で血液検査を受けたけれども、異常なし。病院を変えて、かなり精密な検査を(心電図まで取って)してもらったけど、やっぱり異常なし。そこから22年。壮絶な毎日を歩んできました。
    医者にはどんなに不調を訴えても、「ちょっと疲れてるだけでしょう。気にし過ぎだ」と取り合ってもらえず。やる気はあるものの、毎日微熱が続き、体がものすごくしんどくて思うように物事を進められなくなってしまった私は、学校へ行けば「なんでこんなことも出来ないんだ」と先生から言われ、三日に一回学校を休めば「なんでしょっちゅう風邪ひくの」と友達から笑われ…。さらに私は、「一度始めたことは、終わるまでやめられない」という、生来の完璧主義。しかも、10のうち9出来ても、1出来なければ、「なんて自分はダメなんだろう」と自分を責めまくる。たとえそれが10年前の失敗だったとしても、ずーっと引きずって、昨日のことのように思い出しては、落ち込む落ち込む…(苦笑)
    唯一救いだったのは、「血液検査で異常が見つからないということは、基本的に(内科的な意味で)体が悪いわけではないから、自宅で、根本的な体質改善に取り組もう」と母親が言ってくれたことでした。それでも、原因がまったく分からないので、常に手探り状態。20代の後半まで、一か月のうち三週間は寝込む、という日々。自分の現状に涙する私に、たぶんどういう言葉をかけたら良いのか分からなかったのでしょう。「体に悪いことは一切してないんだから、そのうち良くなるよ」と言ってくれた母親に対して、「『そのうち』って、いつ?分からないのに無責任なこと言わないで!」と噛みついたこともありました。娘が毎日苦しむ姿を見て、もしかしたら娘以上に悩んでいたかもしれないのに…。

    それでも、一日たりとも休むことなく試行錯誤、自分と闘ってきて、今の私があります。

    一進一退。一進二退。遅々として進まず。本当に亀のような歩みですが、27歳の頃からは、少しずつ、でも確実に良くなってきていると実感するようになりました。そして36歳の今、いくつかの大きな山を乗り越えて、さらに一歩前進したと実感しています。体調が崩れて数日寝込むこともまだありますが、元気な時は、10代の頃以来の頭のクリアさで、再びフットワーク軽く動けるようになりました。家族をはじめ、今まで支えてくれた人たちがいたからこそ、掴んだ日々です。本当に、感謝しています。

    「私のような症状に、医学的に名前が付きだしたらしい」と知ったのは、確か2~3年前。偶然目にしたネットニュースか何かの記事がきっかけだったように思います。それからスッカリ忘れていましたが、数日前に、再びネットニュースで目にしたのをきっかけに、「副腎疲労」を真正面から取り扱った本書を初めて読んでみました。
    読み進めてみると、この22年間で培った経験からよく知っていることばかり、次から次へと出てくる出てくる(笑)「20年とは言わないから、せめて10年前には、日本でも認知されていれば………」と思う反面、自分のこれまでの努力の仕方が間違っていなかったことも分かり、自信が持てました。なにより良かったのは、「休む」ということが医学的にどういう意味を持つのか、具体的に、でも素人にも分かりやすく説明されていたことです。これまで、食生活や思考の癖は積極的に見直してきましたが、毎日忙しく、なかなか片付けられない用事をこなすための手段として、睡眠はおろそかにしがちでした。「きちんと休めば、私だってちゃんと出来る」と頭では分かっているつもりでも、これまでやらかしてきた数々の失敗から不安になるのか、自分をイマイチ信用することが出来ず、すべてのしわ寄せは睡眠へ。睡眠削って頑張ったとしても、用事が一つ終わるごとに最低3日は寝込むので、「次回こそ!」とは思うのですが、食事や運動に比べると、考えが甘くなりがちで…。特に私の場合、朝起きれなくてルーティンや用事を諦めたり、一日13~18時間の睡眠が必要だったりと、やるべきことはたくさんあるのに、起きている時間よりもベッドにいる時間の方が長いことも多く、「また寝てしまった」とその都度自分を責めていました。でも、本書を通して「アドレナル・ファティーグの特効薬が『睡眠』だ」と断言された時、ストンと、なにかが腑に落ちたような気がします。私はもともと体を動かすことが好きで、体調を整えるために毎朝運動することも習慣ですが、起きれなくてサボって落ち込んでまた起きれなくて…が一週間くらい続くこともしばしばで、「こんなに努力してるのに、いったいいつになったら自分は健康になるのだろう」と悲しくなっていました。でも、「つらいアドレナル・ファティーグの症状が出ているときは…無理せず副腎の機能がある程度回復してからの方が良い」と言われて、なんだかホッとしたような、救われたような気持ちです。

    本書を読み終わった時、「自覚ない疲れ、作品に悪影響」(日本経済新聞、2012年7月21日)という紫舟さんの言葉を思い出しました。

    食事と運動に関しては、体質に合ったスタイルを、すでに自分なりに確立できているので、今度は「睡眠」を軸に、もう一度、日常生活を見直してみようと思います。どんな効果が表れるか、今からとても楽しみです。

  • 2014/07/19購入・2015/05/09読了。

    自分に当てはまるものがいくつか。昼食を摂ると眠くなってしまうのでコーヒーを飲んでいたのだけれど、副腎が無理に頑張ってしまうとは知りませんでした。家にあるコーヒーを飲みきったら、今後はコーヒーを控えようと思いました。後、玄米にも挑戦したいです。

  • ストレスと心と体に関して調べていたら副腎疲労に辿り着き、本書を購入しました。
    アドレナル・ファティーグとも言われる副腎疲労の紹介、そして対応方法についてザックリ書かれています。
    この副腎疲労は、現代病の盲点かもしれません。

  • 読み終わり。この本は当たりだったかも。
    副腎はコルチゾールなどの免疫やストレスに対応するためのホルモンを作る器官。ストレスが許容量を越えると副腎疲労が起こり,疲れやすくなるなど様々な体の不調が起こる。副腎と甲状腺は相関していて,副腎が駄目になると甲状腺も悪くなる。
    ---
    私の場合,
    ・体調不良が震災直後から起こっている。
    ・体の不調と花粉症(免疫)がシンクロしている。
    ・甲状腺が悪い。
    ということで,この本に書かれている多くの部分が自分のことのようです。副腎疲労症候群は,まだ日本では医療現場での認知度がかなり低いとか。
    読んだ限りでは,昔から言われている燃え尽き症候群とか,慢性疲労症候群,うつ病の本当の原因はこれではないかとも思った。

  • この視点は重要かもしれない。
    けれどこの本は導入でしかない。一般書だから仕方ないが…しかし知っておいて損はない。

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著者プロフィール

スクエアクリニック院長。米国加齢医学会フェロー。米国発達障害児バイオロジカル治療学会フェロー。聖マリアンナ医科大学医学部卒業後、同大学病院総合診療内科入局。

「2022年 『アメリカ最先端医療の実証 1日2分!脳幹を鍛えれば子どもの才能はどんどん伸びる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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