モモ 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語
- 岩波書店 (1976年9月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
感想・レビュー・書評
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時は金なりの怖さ
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いま読んだらどんなだろうと思って。
わりと覚えていた。べつに懐かしかったりとかなく。
あ、ジジのモモのためのお話が、こんなに素晴らしかったのか、となったな。
時間の花の描写は素晴らしくて、とても好き。。 -
小学生で出会い、読むのを挫折し、大人になって読んだらその世界観や登場人物にどっぷりハマりました。
児童書だけど内容が現代社会の問題に当てはまるような感じで、大人が読んだ方がいいとすら思う。
ただファンタジーの面白さがちゃんとあり、早く次の展開が知りたい一心でもくもく読める本でした。
忘れられない1冊です。 -
時間どろぼうはいつもそばにいる
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童話ってことになってるけど現代の大人ほど読んだほうがいいんだろなって物語。
灰色の連中が人々から時間を盗んでいく、それを取り返す浮浪児のモモ。時間に追われ精神的に疲労しがちな現代社会の病弊を描いているかのよう。 -
20年以上前に読んで再読。
今の子供たちは灰色の男たちにやられてしまったんだろうか。夕日が沈むまで外で遊んで、家に帰ったら晩御飯という至福の時間が無くなってしまったように思う。子供たちから時間を奪った灰色の男たちは、大人のことなのかもしれない。
そして子供だけでなく、大人もまた時間や数字に追われた生活になってきている。
経済の指標が良くなれば幸せになるって言っている政治家の方々も、この本を読んだ方がいい。
印象に残ったのは灰色の男たちが言った言葉。
「人生で大事なことはひとつしかない。それは、何かに成功すること、ひとかどのものになること、たくさんのものを手に入れることだ。ほかの人より成功し、えらくなり、金持ちになった人間には、そのほかのものー友情だの、間の、名誉だの、そんなものはなにもかも、ひとりでに集まってくるものだ。」
これが虚しいことだと気づかない大人もたくさんいる。
成功しようとする気持ちは大事だが、モモのように人の為に時間を使うようになりたいと思う。 -
子供の頃の記憶に惹かれて手に取った。
終盤のイメージしか残っていなかったが、前半もなかなか素敵な世界観。
人のために自分の時間を使える。
それの意味とか考えると、なるほどと思える。
習い事ばかりで忙しい現代の子供とその親も一緒に読むといいなと思った。 -
ベッポのような大人になりたいと思った小学生時代。彼の言葉を思い出しながら不器用ながらもしっかり生きてます。