「聴く」ことの力 [Kindle]

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  • CCCメディアハウス
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感想・レビュー・書評

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  • 傾聴とは、目の前にいる相手を”そのまま”受け止める営みである。

    人間は目の前にいる相手を通して自分を感じ取る生き物だと、私は思う。
    そうであるなら、目の前にいる相手をそのまま受け止めるということは、
    相当に難しい営みである。

    臨床哲学という、哲学を、生きることに役立てようという試みを通じて、
    人の話を”聴く”ことの難しさと重要さが、少しだけ理解できた気がする。

  • 不明

  • ・問題を分解するではなく共に抱え/分解/理解/考える営みを通じ問題を内側から解消する試みが臨床哲学
    ・患者か確かではない所から始めるのが精神医学との違い
    ・不安の渦中に不安は認識できず聴く行為で呟きとして溢れ出る

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2020年度第1回図書館企画展示
    「大学生に読んでほしい本」 第1弾!

     本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。
     髙嶋景子准教授(教育学科)からのおすすめ図書を展示しています。
     展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。

     SNSを通して気軽に多くの人と繋がることのできる時代になった半面、ともすると匿名性の高い関係の中で、相手の状況や思いが見えないまま、一方的に自分の主張を発信するようなコミュニケーションが生まれやすい怖さを感じることもあります。本書は、私が大学院生の頃に出会った本ですが、このような時代の今だからこそ、一見、受動的に見られがちな「聴く」という行為の持っている意味や可能性について、改めて考えさせられます。人と人との「間」で生まれる様々なかかわりにおいて「聴く」とはどのような行為であり、どのような意味を持つのか、そのことを問い直すことを通して、自らの在りようのみならず、社会や学校教育の在り方への根源的な問い直しも迫られる一冊です。

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著者プロフィール

鷲田清一(わしだ・きよかず) 1949年生まれ。哲学者。

「2020年 『ポストコロナ期を生きるきみたちへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鷲田清一の作品

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