情婦 [DVD]

監督 : ビリー・ワイルダー 
出演 : タイロン・パワー  マレーネ・デートリッヒ  チャールズ・ロートン 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
4.35
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142991126

感想・レビュー・書評

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  • 法廷モノ映画は裏切らない、さらにその監督がビリー・ワイルダーならなおさら、さらにさらに原作がアガサ・クリスティーならもう文句のつけようもありません。
    本作品はストーリー自体が面白いのだが、さらにウィットに富む会話(法廷での検察側と弁護側の攻防戦を含む)や老弁護士役(チャールズ・ロートン)のチャーミングさなど見どころが多い秀作です。残念ながら、これがタイロン・パワーの遺作となりました。
    それにしても、この邦題は何とかならなかったのでしょうか?

    『情婦』(原題: Witness for the Prosecution)とは、1957年製作のアメリカ映画である。アガサ・クリスティの小説及び戯曲『検察側の証人』を原作とする法廷ミステリー作品で、脚本・監督はビリー・ワイルダー。それが舞台劇としてブロードウェイやロンドンでロングランされた物を、ビリー・ワイルダーが監督。 主演の未亡人殺しの容疑者役にはタイロン・パワー、マレーネ・ディートリヒがその年上のドイツ人妻にキャスティンク゛された。さらに、実質的な主人公である老弁護士には、チャールズ・ロートンが扮し、その付き添い看護婦役には、実生活のロートン夫人であるエルザ・ランチェスターが扮した。ロートンがアカデミー賞主演男優賞、ランチェスターが助演女優賞にそれぞれノミネートされた。ともにオスカーは逃したが、ランチェスターはゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞した。
    備考:
    ・タイロン・パワーは時に演技力不足を指摘されることもあったが、本作で演技派として新境地を開いたとの評価を受けた。しかし、次作の撮影中に心臓発作で急死し、本作が遺作となった。
    ・ロートン夫妻の他にも第30回アカデミー賞では作品賞、監督賞、編集賞、録音賞の合計6部門にノミネートされたが、そのうち4部門で『戦場にかける橋』に敗れるなどして、オスカー獲得はならなかった。(Wikipedia)

  • TVにて
    二転三転する法廷物.マレーネ・ディートリッヒの演技が光る.チャールズ・ロートンの鋭い弁護風景と手強い看護婦とのユーモラスなやり取りの妙が素晴らしい.

  • 良品名作といわれてて観ました。面白かったです。看護婦が良い。

  • ※オチが読めない映画として名高い作品です。
    ※確かに全く読めない!すごい!

    【法廷もの関連】
    ・十二人の怒れる男

    【見どころ】
    タバコに対して大らかな時代

    【あらすじ】
    心臓病をかかえる敏腕弁護士ウィルフリッド卿は、看護婦に止められながらもある富豪未亡人殺人事件の弁護を引き受ける。容疑者である発明家・無職のレナードは未亡人と最後に会った男で、発明品のスポンサーに未亡人を考えていたため動機がないと思われたが、未亡人の遺産がレナードに入ることから俄然有罪の線が濃厚に。死亡推定時刻はレナードの帰宅時間(←彼自身の主張)の後だったことから、レナードのアリバイを証明できるのは彼の妻のみという不利な状況だ。ウィルフリッド卿は妻とも面談するが、夫が捕まったというのにどうも落ち着きすぎている。

    【以下ネタばれあらすじ】
    いざ裁判が始まると妻の主張は全く逆だった→「夜遅く帰宅した夫は『彼女を殺した』と言う。ドイツから連れ出してくれたことは感謝しているが、共犯になるのはごめんだ。愛してもいない」。妻の冷酷な言葉に無実を主張するレナード。

    頭を抱えるウィルフリッド卿のところにタレ込みが。妻に恨みを持つ女性が、妻から愛人に宛てた手紙を持っていた→「今の夫と別れてあなたの元に行くために、夫の有罪を主張する」と書かれていた。手紙を証拠品としてレナードは無罪を勝ち取る。

    しかし釈然としない卿の前で妻が言った→「裁判で妻の発言は絶対ではない。一旦夫の敵側に回り、自分を悪者にすることで夫の無罪を決定したかった」。謎の女=妻であり、しかもレナードは有罪だった。妻は夫を深く愛していたが、浮気者のレナードには既に女がいた→逆上した妻が夫を刺殺→卿は妻の弁護を受け持つことを決意する。

    何がすごいかってカラクリが分かってから見直しても[謎の女=妻]に見えないところです!モノクロとはいえすごいぜディートリッヒ!

    ※2006年3月-2011年1月までやってたブログより転載

  • 「この映画をご覧になっていない方々のためにも、結末は決してお話しにならないように。」
    というエンドロールが有名だとか。

    メガネとナイフの光らせ方が ワザとらしいほどに判り易いっ!
    さすが職人ビリー・ワイルダー。誰にでも判るようにしなきゃね。

    それにしてもさ、マリーネ・ディートリッヒ! 当時 御歳56歳とは!!!
    全然見えない。さすが往年の大女優です。(でも改めてよ~く見ると、隠せぬ皺が・・・!)

    老弁護士役のチャールズ・ロートンと付き添い看護婦役のエルザ・ランチェスターの軽妙な掛け合いが面白い。
    ラストシーンではチャールズがエルザの肩を抱きながら裁判所を退場します。
    プライベートでお二人はご夫婦とか。揃ってアカデミー賞にノミネートされました。

    原作アガサ・クリスティーです。古き良き上品な人達の身近に降り掛かる、愛欲に溺れたスキャンダラスな事件や、
    老弁護士と看護婦のからかい合うようなユーモアなど、確かにアガサらしさは随所に感じられますが、
    メガネの光らせ方やテンポの早さなど、エンタを追及する点はやはりビリー・ワイルダーの作品だなと思いました。
    最後の2枚底の大どんでん返しは、アガサが仕掛けた底を、ビリーが手際よくスピーディに返したといった感じです。
    どちらも稀代のエンターテイナーですが、「ミステリの女王」と「娯楽映画の神様」の合作。
    スーパーエンターティナーの競演に、豪華な俳優陣。なんとも贅沢な作品でした。

  • めちゃめちゃ面白かったー!
    見たのずいぶん前なのでまた見返したいです。

  • どんでん返しがあるとわかっていても、やはり「やられた!」。傑作です。

  • 誰だ・・こんな邦題付けた奴は・・・・。
    しかも・・・表紙も誤解を招く。

  • 流石アガサクリスティ原作戯曲化の映画。人間のことを良く分かってるなぁ。と感嘆する。
    「チーズケーキ」ってこの人の事かぁ、とマレーネデートリッヒを観ておりました。

  • 古典的名作。
    古臭さを全く感じさせないストーリー。
    例えオチに気づいてしまっても
    最後まで楽しめるはず。

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