まぐだら屋のマリア [Kindle]

  • 幻冬舎 (2014年2月13日発売)
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  • 本 ・電子書籍 (320ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 「マグダラのマリア」ではなく「まぐだら屋のマリア」。

    登場人物それぞれが胸に秘めている辛い過去が・・
    それが壮絶すぎて、読むのが辛いところもある。

    そんなそれぞれの過去がだんだんと明らかになりながら、最後はなんとよい読後感なんだろう。
    許せないと思っていた晴香さえ、最後は許せてしまう。
    それが原田マハさんの筆力なのか。

    登場人物みんながとても素敵。
    とくに克夫さんが魅力的でした。

    • りまのさん
      いるかさん、もう8月ですね。いかがおすごしですか。
      いるかさん、もう8月ですね。いかがおすごしですか。
      2020/08/02
    • いるかさん
      りまのさん コメントありがとうございます。
      時間が経つのが早いですね。

      いつもレビュー楽しみにしています。
      これからもよろしくお願...
      りまのさん コメントありがとうございます。
      時間が経つのが早いですね。

      いつもレビュー楽しみにしています。
      これからもよろしくお願いします。
      2020/08/02
    • りまのさん
      こちらこそ、よろしく願います。
      こちらこそ、よろしく願います。
      2020/08/02
  • 内容が重い、重すぎる。
    子供から連絡が無い、ただ待ってるしかないお母さんは辛いだろうなぁ。

  • 最初は、なんなんかなと思いながら、読んでいたが、途中から、一気に読んでしまった。重い過去がありながら、乗り越えて生きていけるようになったことが良かった。

  • 引き込まれる

    原田マハの作品の中で好きなジャンル
    最初に謎があり、それを解明したくて夢中で読み進んでしまった。
    「まぐだら屋のマリア」という題名、そして、登場人物が新約聖書の使徒の名前と被ることから根底にキリスト教の信仰があるのかと思ったが、全くそれは感じられない。ただ、罪をただの罪悪とせずに「赦し」のイメージが漂うところはやはり、キリスト教の贖罪の精神を彷彿させた。

    登場人物の個性がそれぞれ際立っていて魅力的だった。映画を観てるように情景描写も鮮やかで、マハさんの中には現実のモデルとなる場所があるのかな、と感じた。

    罪の意識を抱えるもの、何かから逃げて来たものの集まる場所「尽果」。暖かさより寂しさ、寒々しさの漂う町にある暖炉のような食事処「まぐだら屋」。
    そこにいたマリアは人々の癒しの存在。だが、彼女にも謎が付きまとう。登場人物の不安や後悔、そしてときめきを共有しながら謎を少しずつ明らかにしていく。

    最後になるにつれ、涙が止まらなかった。
    読後は、様々な葛藤が穏やかになだめられ、気だるさの中で静かに脱力できた。

    たくさんの会いたい人がいる。
    オススメの本だ。

  • 最初から引き込まれてしまう…不思議な魅力的な人物が想像力をかきたて・・・

  • 原田マハさんの本はどれも読みやすい。これは赦しと再生の物語。面白かったけどマリアの過去はちょっと肩透かしくらった感じがあった。とは言えさすがに原田マハさんの文章は最後までグイグイ読ませてくれます。

  • 面白かった!
    登場人物の過去がそれぞれ気になる感じに惹きつけられた。
    ただ、内容はやや浅めで、過去もそれなりにありがちでチープではあった。(有吉佐和子に慣れているから)

  • 原田マハさんらしい、人が抱く仄暗い内面と、生きる力や希望の両方を描いた作品。人生の安息を求めるものがたどり着く、その名も「尽果」という海沿いの集落。そこで住民の支えになり集会所の役割も果たすような食堂「まぐだら屋」で繰り広げられる人間模様。登場人物のほとんどの名前が聖書に由来していて、叙情的な表現と相まって、象徴的な印象。
    ふるさととは、待っていてくれる人がいる場所なのかもしれない。
    喪失感を抱えた人たちの優しさがしみる。

  • 暗い過去たち、船場吉兆
    地塩村、方舟島、漁師たち、マリア、シモン、マルコ、ヨハネと元ネタ踏まえてオリジナルの展開

  • マハさんの作品は結構大好きですが、この作品は、理解できない所のある作品でした。
    主人公が、料亭の不祥事の責任を感じて、死のうと考えたり逃げ出すことがまず理解できないような・・・・・。
    一番悪いのは、紫紋や悠介をそもそも自分勝手な恨み心に巻き込んだ仲居の晴香なので、どう考えても、二人は犠牲者としか思えませんでした。利用されただけとしか思えないです。
    マリアの過去も、なんだか腑に落ちない部分もあり、ちょっと、いつものマハさんの作品に抱く感動はいまいち感じなかった作品でした。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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