- Amazon.co.jp ・電子書籍 (167ページ)
感想・レビュー・書評
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息子と一緒に読みました。息子の睡眠導入剤になってて、息子は特に面白く読んでいたという感じではなかったです。ファンタジー系でした。
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千と千尋の神隠しのモチーフとなったことを知らずに読んでいた。
所々に現代では問題視されそうな発言もあるが終始やさしい空気が流れている。
バカメが出てくるシーンがとりわけ気に入った。普段は言い合いしていても、相手の良さを素直に褒める。そんなリナを見習いたい。
もう少しこの町に滞在したかったが、そこは淡々とお話が進む。
イッちゃんの作った西にしずむ太陽の色のろうそく、私も欲しいな。 -
「岬のマヨイガ」の原作者さんの作品,もう一つ。出版された作品としては一番最初のものらしい。「千と千尋の神隠し」に影響を与えた作品と紹介されていたが,それほど共通点があるようには思えなかった。が普通に面白かった。
6年生のリナは夏休みに父の強い薦めで,初めての地(岩手?)をひとりで訪れる。人も殆どいない駅に降り立ち,父が来ているはずと言っていた迎えもおらず,途方に暮れて交番に父の言っていた「霧の谷」の場所を尋ねるが聞いたことないという。おまわりさんは「銀山村」のことじゃないかといって,通りかかったおじいさんのリヤカーで近くまで運んでもらう。銀山村に向かう山道の途中で「霧の谷」と書かれた雨ざらしの看板を見つけるふと持っていたピエロの柄の傘を落としたことに気づき,戻って拾うと傘がかってに開いて飛ばされてしまう,慌てて追いかけると深い霧の向こうに小さな町が見えた。
リナの傘が立て掛けてある家の玄関に近づくと玄関が開いて,リナを待っていたと言う声が聞こえる。
そこはピコット屋敷という,ちょっと取っつきにくいお婆さんがやっている下宿屋で,部屋は用意してあるが,泊まるなら自分で働いて稼いだ金で生活費を払う必要があると言われる。翌日から,リナはピコット婆さんに言われるままに霧の谷のいくつかのお店に1週間毎に働きに行くことになる。そこで谷の変わった人々やピコット屋敷の住人たちとの交流が始まる。 -
「千と千尋の神隠し」に影響を与えた作品ということで、以前から気になっていた作品。
ところどころで「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせるシーンもあったが、こちらは山あり谷あり・見せ場や急激な展開などがあるわけではなく、最初から最後までやさしい世界観だった。
主人公リナと不思議な町と住人、そこで起きる不思議であたたかな出来ごと。 -
ジブリのあの作品の原作かも?と聞くと、興味が出てきませんか??
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押入れのなかを整理していたら妹の本が出てきた。旧版の『霧のむこうのふしぎな町』だ。懐かしくて一気読み。霧の谷へ行ってみたいと何回も思ったこと。ピコットばあさんの下宿人の発明家イッちゃんと天才料理人ジョン、ナータの古本屋、シッカの店の瀬戸物たち、トケの店のお菓子、ケンタウロスが走る通り、お菓子を買う小鬼、トーマスの同居人バカメ、トーマスの店から出てくる小人たち、マンデーサンデーキヌさん親子、やさしい虎のタマ、そして大きな猫のジェントルマン。憧れはここにつまっている。
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とても優しい楽しい気分になれる。ふしぎな町の人々が生き生きしていて、みずみずしい生命力と優しさに溢れている。もっと町が大きくて、もっと色んな人が住んでいたらいいのにな。シリーズ化してほしい。
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30代のおっさんが読むには青い鳥文庫はきらめきが過ぎることは理解しつつ、千と千尋の神隠しのモチーフとなった作品としり、読みました。
映画のモチーフとなっただけあって内容は似ています(もちろん舞台設定などは違いますが)。小学生はどう感じるのでしょうか。夏の間の少しの冒険。成長というよりもそれは経験。ただ経験するということがいかに大切か。わかったときにはすでに大人なんでしょう。
小学生はありのままの感想を、大人は回顧として素敵な作品は残り続けていただきたい。