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感想・レビュー・書評
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清盛は武士の世の中を作ろうとした訳ではなく、公武合体した新たな枠組みを模索していた、と言うもの。彼がもう少し長生きしていたら、異なった中世世界ができあがっていたかも知れない。
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平清盛の歴史的位置づけの再評価に挑戦した野心作。白眉は終盤。富士川の合戦に潰走後、福原から還都し、瞬く間に軍事政権を築くあたりです。武家政権の起源が見直されているのは本書が契機でしょうか?惜しむらくは、清盛、この後すぐに寿命が尽き未完の構想に終わったことです。先進的な平氏が敗れ、鎌倉の後進的な幕府が生まれます。後には、徳川が長期政権を樹立します。この7百年の間に現在の国民性が定まったのでしょう。歴史にifはありませんが、大陸や海洋に面した政権が描く、もう一つの日本史も見たかったですね。
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