平清盛の闘い 幻の中世国家 (角川ソフィア文庫) [Kindle]

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  • 清盛は武士の世の中を作ろうとした訳ではなく、公武合体した新たな枠組みを模索していた、と言うもの。彼がもう少し長生きしていたら、異なった中世世界ができあがっていたかも知れない。

  • 平清盛の歴史的位置づけの再評価に挑戦した野心作。白眉は終盤。富士川の合戦に潰走後、福原から還都し、瞬く間に軍事政権を築くあたりです。武家政権の起源が見直されているのは本書が契機でしょうか?惜しむらくは、清盛、この後すぐに寿命が尽き未完の構想に終わったことです。先進的な平氏が敗れ、鎌倉の後進的な幕府が生まれます。後には、徳川が長期政権を樹立します。この7百年の間に現在の国民性が定まったのでしょう。歴史にifはありませんが、大陸や海洋に面した政権が描く、もう一つの日本史も見たかったですね。

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著者プロフィール

1954年、兵庫県に生まれる。1978年、京都大学文学部史学科国史学専攻卒業。1983年、京都大学大学院文学研究科博士課程指導認定退学。現在、京都大学名誉教授、京都大学博士 ※2022年1月現在
【主要編著書】『平清盛と後白河院』(角川書店、2012年)。『治承・寿永の内乱と平氏』(吉川弘文館、2013年)。『源頼義』(吉川弘文館、2017年)。『源頼朝』(中央公論新社、2019年)

「2022年 『平氏政権と源平争乱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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