裏庭にはニワ会長がいる!! (2) 恋するメガネを確保せよ! (角川つばさ文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2014年2月15日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (236ページ)
感想・レビュー・書評
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トモコちゃん、泣いたり怒ったり切なかったり、喜怒哀楽めまぐるしいシリーズ2巻目。
復活したウラカフェに新たに訪れた眼鏡っ子が引き起こすどたばたを中心に、謎の自称「中一」タクマ先生が、なぜ中学生のままなのか、そしてそこに誰もつっこみをいれないのか、そのあたりの事情が明かされる「青春」物語。
甘酸っぱい初恋の話という流れは王道というか、ある意味直球なんだろうけれども、男子二人の初恋がメインだし、それぞれキャラに一クセも二クセもあるので、まぁやっぱり変化球で勝負した感はありますな。なんたって、円周率で愛を表現する中学生ですからね、今回の中心人物は。そこにトモコちゃんの切ない思慕もからんでくるのですが、そっちの話は、正直なところワキであって、彼女にとっていま本当に大切なのは恋よりも友情。まずは、弱っている時や不安なときによりかかれる、しっかりあたたかく支えてくれる友達が必要なんだよね、彼女には。
それを、なんとなーくそれまで女子禁制だった「男の園」ウラカフェでみつけてしまうトモコちゃんって、、、まぁたしかに、あれくらいの年頃だと、素朴な男子にくらべて、すでに女子ってけっこう裏表使い分けてたりしてコワいよね〜。あぁー暗い過去がよみがえる、、、
裏庭の問題児たちの輪郭は順調に明確になってきてますが、今回も学園の理事長である大庭父は謎めいたまま。なんであんなに冷たいのか、どうしてここまでがんじがらめな学園を作ろうとするのか、校長先生の存在とともにこれからの展開に期待。
シリーズの特色(?)である、トモコちゃんからよどみなく流れ出すトンデモな校則の数々も健在。生徒会でシュプレヒコールがあがるわ、男女生徒間のコンタクトはめっちゃ制限されてるわ、どんだけ時代錯誤な共学校なんかいな。
っていうか、いまどきの小中学生には脚注つけてやんないとわかんないんじゃない、シュプレヒコール。詳細をみるコメント0件をすべて表示