世界のエリートの「失敗力」 彼らが<最悪の経験>から得たものとは (PHPビジネス新書) [Kindle]
- PHP研究所 (2014年1月17日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (195ページ)
感想・レビュー・書評
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あくまでマインドの話。
読んだからといって行動が変わるとは思えない。
印象に残ったのは以下の逸話
・成功の原因は見つけにくいが、失敗には原因が明確にある。
・Googleは失敗という考え方をしない。最低限の状態でリリースし、クレームやフィードバックがあることを前提としている。
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【目的】 グローバルリーダーとなる人材に求められる「失敗から何を学ぶか、どう立ち直るか」という能力について、様々な体験談を交えながら紹介する。
【収穫】 失敗を恐れて何もしないより、失敗をしてそこから学びたいと思えるようになった。
【概要】 ■世界のMBAが求めるグローバル人材: チャンスを追い求める人。世界中どこにいても、絶え間なくチャンスを追い求め続ける人。コンフォートゾーンに留まらず、そこから飛び出して挑戦できる人。つまり、失敗を恐れず、失敗してもまた立ち上がり再挑戦することが求められる。
■失敗したときの立ち回り: 「誠実な説明」と「信用の回復」がキーワード。早めに関係者や上司に自分の立場を弁明するか、今、自分がどう対処しているかを説明することが重要。安易に謝罪や自分の非を認めずに、できるだけ情報をシェアして味方を増やす。嫌でも自分から直接説明することが、信頼に繋がるし、本人の気持ちの処理も早く進む。短絡的な自己防衛(責任転嫁や逃げ)は避けるべき。
■失敗を恐れないためには: 期待値を高くもたないことがカギ。成功や失敗は自分の主観で決まる。完璧な自分を期待をすると、少しのミスも失敗になる。期待値を高く持たなければ、少しのミスは失敗と認識せず、想定を超えて成功したと感じる範囲が広くなる。また、個人と組織の失敗を分けて考える。一人のミスで会社が潰れることはない。その後の行動がもっと重要。新人時代の失敗は、一、二年もすれば笑い話になる。
■再起できる失敗: ①最大限の努力をした結果の失敗。②投資家や周りの人に対して、最大限の誠実さを尽くした結果の失敗。逆に挑戦できたのにしなかった失敗は、挽回できない。
■敗因分析: 世界で活躍する人は、「なぜ怒られたのか、次に怒られないように自分が出来ることは何か」を冷静に分析している。ポイントは、①とにかく「客観的」に事実を分析すること。②自分の感情を挟まないこと。③自分で解決できることに焦点を合わせること。
【感想】 過去の失敗に捉われクヨクヨすることと、失敗を恐れ挑戦しないで後悔した経験の両方があるため、本書で語られている失敗への心構えと立ち直り方というのは、非常に参考になった。特に仕事上の失敗は、その後いかに挽回するかに焦点を当てるかが重要とわかり、この先失敗してしまっても、それを忘れないようにしたい。 -
大失敗って経験ないなぁと思いながら手に取った本。
失敗から立ち上がれないと成功できないから失敗体験を語らせる、というのが本書の趣旨。自分が失敗した事柄は人に話すのも嫌なものなので、それを他人に話せる状態になるまで消化するのは大変だろう。正直失敗がしょぼすぎる気がするが、しょぼくない大失敗は人に話せるほどには消化できないし、そんな大失敗してたらそもそも社会人続けられてないというのもあるのではなかろうか。
自分の今までの人生で最大の失敗って何かと客観的に考えると、留年と浪人を経験したことだろうか。今は特になんとも思っていないが、当時は他人に説明するのも、その言葉を聞くのも嫌で、すさまじい劣等感だった。社会人になって食っていけている今、失敗と聞いても留年や浪人を連想できないほどには、消化できている。むしろ、あそこで寄り道して得たことが今の強みになっているのでよかったと思っている。なので、たまに飲み会とかで口にすると周囲がびっくりするのをみて、俺がびっくりする感じだ。
残念ながら、社会人になってからの大失敗は思い当たらない。なぜなら、IT業界はほとんどのプロジェクトが失敗しているため、失敗プロジェクトがあたりまえ過ぎて、何が失敗か分からなくなっているからw ITで大失敗しようと思ったら、社長になって会社を興して倒産させることじゃなかろうか。
確かに成功体験より失敗体験のほうが人を見るにはよさそうだね。 -
失敗してもその原因を分析し、次に活かせた人がエリートとして成功している。という話。
よく言われる話だけれど、実践は難しい。。