論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス) [Kindle]

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  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 書き方の本ということで
    本書の内容も読みやすかった

    読み手を想像して今後は
    パラグラフライティング心がけます

  • パラグラフ・ライティングという文章技法の紹介。伝わらない文書はビジネスでは大きな損失となる。
    この本の書き方自体がパラグラフ方式で書かれている。

    1章 伝わらない文書がいっぱい
     伝わらない文書があるのはもともと学校でも会社でも教育されない。結局自己流となってしまう。
    そこでパラグラフという手法を使うことで伝わりやすい。パラグラフは段落によく似ているが違う。パラグラフには1つのトッピックしか入れてはいけない。冒頭に要約文が入るところが違う。
    2章 パラグラフで書く
     文書は大きく分けて総論、各論、結論で構成される。つまり結論から書けってやつです。悪い例と書き直し例を例示してあり読みやすい。1つのパラグラフに複数トピックを入れるな。そのトッピックごとに要約文をいれること。
    3章 ビジネス実践例
     社内の通知文、製品の不具合に関する技術レポート、社外文書(従来型掃除機とサイクロン型掃除機のメリット、デメリットを説明した)

  • 「パラグラフ・ライティング」という世界的に標準的な文章の書き方の説明を通して、論理的な文章の書き方を学べる本。1パラグラフ1トピック、パラグラフの最初にまとめを述べる、相手の頭の中にメンタルモデルを作る、など、汎用性の高い技術を学べる。この本自体もパラグラフ・ライティングを意識して書かれているため非常に読みやすく、その効果の高さを実感することができた。

  • audible

  • お作法なしに応用なし、ということで。ざっと読める。

  • 実例が多く具体的な参考になりやすい。図解も多く、途中のコラム欄も面白い。

  • 感覚では無く理詰めで文章を書くためのテクニックがわかりやすく読みやすく紹介されている。実際によくない例と良い例を比べてみると、確かに脳にかかる負荷が全然違うということが実感としてわかり説得力がある。この本自体がこのテクニックを用いて書かれているというのも納得である。

  • ふむ

  • 筆者は冒頭で「文章が伝わらないのは読み手の責任ではなく、書き手の責任です。」と言い切っています。書き手には厳しい言葉です。読み手のメンタルモデルを意識して、いかに論理的かつ具体的に文章を構成していくかが重要と教えてくれます。メンタルモデルという概念を学べたことは文章だけではなく、口頭でのコミュニケーションでも使えそうなので良かったです。

  • ※最近、昔読んだ本の記録を整理しています。この本は、久しぶりにリアルタイムで読んだ本です(笑)。ちなみに、電子書籍で読みました。

     パラグラフという言葉は以前から知っていましたが、漠然と段落と同じようなものとしてとらえていました。しかし、この本では、明確に「段落や階層とは異なります。」と紹介されています(p.26)。そして、「論理的でわかりやすい文章は、パラグラフという文章単位で構成します。」(同p.26)とあります。

     53歳で、パラグラフに出会う。衝撃的です。なんで日本の学校はパラグラフを教えないのでしょうか。英語よりこっちの方が大事なのではないでしょうか。

     この本が素晴らしいのは、この本自体もパラグラフを活用して書かれているということです。理論に実践が伴っているわけです。ただ、著者も書いていますが、確かに論理的で分かりやすい文章なんだと思いますが、どうしても説明が冗長に感じてしまいます。そのあたりは、「パラグラフを使うと、文章が伝わりやすくなり、速読ができるようになります。」(同p.26)ということなんだそうです。パラグラフの先頭部分、本書では太字になっていますが、そこを読んでいくだけで、全体が理解できるようになっています。確かに、速読をするときに、全部読むのでないとすれば、大事なことがどこに書いてあるかが一目瞭然でなければいけません。そういうこともしっかり考えられているわけです。

     本当かどうか私には分かりませんが、この書き方が世界標準なんだそうです。日本は、ガラパゴスですから、標準じゃないことが多いですね。これからは学校でも、こういう書き方を教えるべきだと感じました。

     コラムの中に、「能動態か受動態かは意識しない」(p.173)というのがありました。厳密ではありませんが、私も受動態よりは能動態を遣った方がいいように思い込んでいました。昔はそう言われていましたが、今は変わったそうです。こちらも気を付けたいと思います。

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著者プロフィール

1961年生まれ。東京大学工学部卒業。NECにて、18年間LSIの設計に従事するかたわら、ライティングやプレゼンテーションの指導を始める。2005年に有限会社ロジカルスキル研究所を設立。現在、企業研修として、日本語および英語のライティングや論理的思考法、ディベート、プレゼンテーションなどを指導している。『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』『論理が伝わる 世界標準の「プレゼン術」』(講談社ブルーバックス)、『書く技術・伝える技術』(あさ出版)など著書多数。

「2015年 『論理が伝わる 世界標準の「議論の技術」 Win-Winへと導く5つの技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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