消失グラデーション 樋口真由“消失”シリーズ (角川文庫) [Kindle]

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  • 先入観を持たされるのにまんまと引っ掛かった、仕込みの長いミステリ。
    性をテーマに据えた謎解き物。
    心と体を苛む、当人にしか分からない病については、憤りと憐れみ、親近感を覚えた。
    ヒカルのキャラは好き。一番の謎はヒカルだけれども、物語としては綺麗にと終わり、僕の今後についても希望があって良かった。
    樋口の強引なキャラクターには、鼻に掛かる所があったが、ヒカルには行動力、機転の面で劣るから溜飲が下がった。他人の有能さは認められない自分の器の小ささには呆れた。ただ、カリスマ性のある有能は認められるのは、今気が付いた。
    カリスマとは、一際光る能力を持っていても、感情がそれを認めて、諦めさせる力なんじゃないかと思う。
    リストカットの描写は何度も貧血になりかけた。自分の感受性の高さ、はたまた真に受けやすい性格には呆れる。

  • あっと驚く仕掛けを楽しませてもらった。

  • 最初のあの場面がまさか叙述トリックのための仕掛けだとは思いもしませんでした。確かにホモなど、ヒントは色々とありましたが主人公の二人がまさか性別が逆とは。とても面白かったです

  • 性別のミスリードあり。刑事の登場したところでわざわざ女刑事と書いてあったので「ん?」と思ってちらっと考えたけど、ここまで徹底的にいろいろやっているとは思わなかった。
    犯人はすぐに思い当たる。振り返ってみるとご都合主義というか、トリックのためにわざわざ登場させたような人物もいるのだけど、読んでいる最中はさほど気にならない。
    登場人物の行動とかを追いかけていると、ミスリードされるパターンであるなと思う。
    どん出返しあり作品としては、なかなか面白かった。

  • 2017/04/05

  • 私立藤野学院高校のバスケ部員椎名康は、ある日、少女が校舎の屋上から転落する場面に遭遇する。康は血を流し地面に横たわる少女を助けようとするが、少女は目の前から忽然と消えた。監視された空間で起こった目撃者不在の“少女消失”事件。複雑に絡み合う謎に、多感な若き探偵たちが挑む。繊細かつ大胆な展開、“真相”の波状攻撃、そして驚愕の結末。最先端で最高の青春本格ミステリ、第31回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

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著者プロフィール

新潟県生まれ。二〇一一年、『消失グラデーション』で第三十一回横溝正史ミステリ大賞を受賞してデビュー。同作は各種ミステリランキングにランクインするなど、高い評価を受ける。一三年、『夏服パースペクティヴ』で第十三回本格ミステリ大賞候補。テレビ番組制作に携わる傍ら小説を執筆している。その他に『ダークナンバー』『クラックアウト』など著書多数。

「2023年 『アンリバーシブル 警視庁監察特捜班 堂安誠人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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