脱水少女 [Kindle]

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  • 2014年3月1日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 「Unlimitedに登録されている根本聡一郎作品を全部読むぞ!」
    大作戦、昨日よりスタート。

    氏の作品はそれほど多いワケでなく、こないだ読んだ「プロパガ
    ンダ・ゲーム」を含め全部で4作品。3年ほど前に「幻覚少女」は
    読んでおり、当然残り2作からのチョイス、ということに。まずは
    この「脱水少女」から読み始めてみた。

    クリーニング店で働く少女が主人公・・・ではもちろん無く、ファン
    タジーとかSFにカテゴライズされる物語。舞台は東北の田舎町で
    あり、登場するのは等身大の田舎の少年少女達だから、そういう
    ジャンルに落とし込むのは困難なはずなのだが、読後感は「自然」。
    ある意味荒唐無稽なストーリーをサクッと料理してしまう筆力、
    単純に凄いと思います、ええ。

    そしてこの作家、藤子・F・不二雄・・・というか、ドラえもんの
    世界に凄く影響を受けているな、と。読み終わった後に気付いた
    のだが、その世界観は名作「のび太の魔界大冒険」に酷似。僕ら
    の年代はそういう価値観にアレルギーが無いから、物語がスッと
    入って来るんじゃないかなぁ、と感じた次第。

    根本聡一郎、非常に良いツボを突いてくる作家。
    しばらく注目だな、この人の作品。

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著者プロフィール

福島県いわき市出身。1990年生まれ。東北大学文学部卒業。東日本大震災をきっかけに、学生時代からのNPO活動と並行して小説を書き始める。2016年、Kindleダイレクト・パブリッシングで個人出版した『プロパガンダゲーム』が大きな話題を呼び、2017年双葉社より書籍化。その他の著書に『ウィザードグラス』『宇宙船の落ちた町』など。

「2020年 『人財島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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