黒人に最も愛され、FBIに最も恐れられた日本人 (講談社+α文庫) [Kindle]
- 講談社 (2008年10月20日発売)
本棚登録 : 10人
感想 : 3件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (262ページ)
感想・レビュー・書評
-
激動の時代を敵国で暗躍した人物中根中の、歴史に埋もれた活動を調査したドキュメント。
作中、中根の事以外にも大戦前、大戦中のアメリカ国内事情、殊更黒人社会問題と日系移民についての状況が説明されている。シアトルに繁栄を奪われたタコマ。大恐慌を軍需産業によって持ち直すデトロイト。ニューヨークハーレムの歴史など。
元々雑誌に掲載された中根についてのノンフィクションだったが、その後中根の最後の愛人チーバーに取材出来たことで、本書が出来上がったらしい。
ノンフィクションルポルタージュとして定番の文章進行で楽しめるが、結末としての謎解きや事実解明が特にポイントとして無いので、書籍としての興奮や感動は柔らかめ。
太平洋戦争で東南アジアにいた米軍黒人部隊は明らかに日本軍から攻撃をされなかった。と当日の黒人生存軍人が証言している64詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦後でも大変なのに、戦前に日本人が海外/アメリカで活躍(この場合は暗躍か)するのは行動力や胆力が半端なかったのだろうなぁ。
アメリカの意向もあるだろうし、日本政府としても公にはできないこともあるだろうが、もっと脚光を浴びてもいいのでは?と思わされる「中根中」という人物であった。
全3件中 1 - 3件を表示