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感想・レビュー・書評
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タイトルが良くない。出版社はもっと恥を知ってこういうのをやめてくれないかな。
その上でだけど、この本が出たのは朴槿恵政権の途中で慰安婦合意の前。やはりその後のフォローアップは追加してほしいね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大統領を殺す国 韓国
辺 真一(ぴょん じんいる)
2014年3月10日 初版発行
2017年5月27日読了
パク・クネ大統領が弾劾され、新たにムンジェイン大統領が誕生した。
そこで目に付いたのがこの本。何かと日韓の対立はあるがあまり韓国の歴史を知らないのは良くないと思い手に取ってみた。
あまり細かいことは書かず、韓国の歴代大統領のその「功罪」と時代背景を時系列に追っていく一冊。
韓国の大統領の歴史は「軍事政権」「独裁」「クーデター」「軍事政権〜民権政治への変貌」「賄賂」「南北統一思想」などいくつかのキーワードで言い表せる。
強大すぎる大統領という権力に人の欲が絡み、カネと思惑が入り乱れるのが韓国のトップの特徴。
現代韓国史を学ぶには広く浅く学べて良いと思う。
初代〜第15代まではほとんどが陸士出身という軍が幅を効かせてきた歴史も初めて知った。
ちなみに、パク・クネは第18代大統領。
第1代〜3代 李承晩 (イ・スンマン)
第4代 尹潽善(ユン・ボソン)
第5代〜9代 朴正煕(パク・チョンヒ)
第10代 崔圭夏(チェ・ギュハ)
第11代〜第12代 全斗煥(チョン・ドゥファン)
第13代 盧泰愚(ノ・テウ)
第14代 金泳三(キム・ヨンサム)
第15代 金大中(キム・デジュン)
第16代 盧武鉉(ノ・ムヒョン)
第17代 李明博(イ・ミョンバク)
第18代 朴槿恵(パク・クネ)
・国葬扱いは、朴正煕と金大中のみ。
・韓国大統領は政権末期はほとんど、レームダック化する。
・身の回りの不正蓄財が主な原因として辞めさせられることが多い。
・過去史基本法。正式には真実究明と和解のための基本法。盧武鉉大統領が制定。
歴史的事件の清算をすべきだという声に応えて作られたものだが、韓国内の軍事政権に留まらず日本やアメリカ、中国にも波及していく。これが今の慰安婦問題の根っこにある。
などなど。サクッと読めました。