フィルス [DVD]

監督 : ジョン・S・ベアード 
出演 : ジェームズ・マカヴォイ  ジェイミー・ベル  イモージェン・プーツ  ジョアンヌ・フロガット  ジム・ブロードベント 
  • アミューズソフトエンタテインメント (2014年5月28日発売)
3.56
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427657618

感想・レビュー・書評

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  • 同僚や友人たちを陥れる裏工作に余念がないスコットランドの極悪刑事ブルース・ロバートソン。
    彼は無類の人種差別主義にして性欲の権化、おまけにアルコール&ドラッグ中毒を併せもつ筋金入りのロクデナシ。
    そんなブルースが捜査を担当するのは日本人留学生殺人事件で、無能のライバルを出し抜いてこの事件をみごと解決して晴れて昇進を目論むブルースだったのです。
    「トレインスポッティング」の原作者アーヴィン・ウェルシュが史上最低の悪徳警官を描いた同名悪漢小説をジェームズ・マカヴォイ主演で映画化した衝撃のクライムコメディです。
    好き嫌いが分かれる作品だと思いますが私は楽しんで観ることが出来た映画でした。
    ジェイミー・ベルも出演していたのには驚きました。

  • \*\ 「俺のルールーに例外なし!」/*/






     FILTHとは英国のスラングで警察、ごみ、汚物、淫らな考え、堕落、悪党、売春婦などを指す言葉だとか。
     ほんとうに刑事ブルースはゲスで《クズ=フィルス》で《クソ野郎》でございました! 

     マカヴォイというと温和で軟弱なイメージの役柄をついつい思いだしてしまうのですが
    。それを払拭する勢いで本作の彼は見事な怪演を見せてくれています。  

     『レオン』で、麻薬取締局の捜査官:スタンスフィールドを演じた時のG・オールドマン然り、『蜘蛛女』でモナに翻弄された刑事:ジャックを演じた時のオールドマン然り。彼の演技をマカヴォイはどこか意識していたのでは…?と、ふと思わせる瞬間が何シーンかあり。  

     極め付けは何と言っても、まさにラストの高笑い。
    あのイッテしまってる表情は『レオン』で見たオールドマンの「それ」と重なってくるかのようで、私を唸らせましたが、ベアード監督の意向としては主人公ブルースの中に、『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェルの持つ「危うさ」を求めつつ、
    また一方では幅広く観客に受け入れられるように『カッコーの巣の上で』の「ジャック・ニコルソンの魅力と脆弱性」を加えたかったのだそうで。  
    そう言われてみますと、う~んなるほど!!と感じます。  

     // ロングマフラーが清廉・誠意・真摯な想いの象徴のように用いられていている辺りもなかなか巧いアイテム処方です。//  

     これをブルースに贈った清楚な子連れ美女。 
    一見ダサい代物であるロングマフラーを受け取る時のブルースの表情は、まるで懺悔室で告解をする者の瞬間のようでもあり…   
    またストーリー上での季節がクリスマス・キャロルが流れる頃になっている辺りも、まるでこのゲス野郎ブルースに、「汝、懺悔せよ!」と言いたげでこの絶妙な設定も実にいいです。
    とにかく本作は終始マカヴォイの表情演技に、してやられます!  

     兄弟を失ったトラウマからメンタルの平衡を失っていった(?)ようなブルース。 そのトラウマがフラッシュバックするたび彼は自分に豚を見ながら、ますます壊れていく中でこれでもかッ!と言わんばかしに尚も警察組織という腐った組織内で、「俺のルールに例外なし!」とガンガン突き進もうとするブルースがいよいよ失速しだした時。 
     お人よしのブレイジーに「厚い眼鏡はやめろ、馬鹿に見えるぞ」と助言するシーンに妙に(ぐぐっ)ときてしまいました。 
    友を思い発したブルースの人生におけるそれは唯一、真摯な言葉だったかも?と…(苦笑) //   


     《「この映画はイカれたおとぎ話だ」》そうコメントしているマカヴォイの意に沿ってわたくしも…

     ◆ラストのあの高笑いが物笑いの種にされることなく、自殺道具に誰が選ぶかといった感じの稚拙でダサい、しかし清廉なマフラー。
    「俺を逝か(イカ)せるのは唯一、コイツだけなのさ!!」と、最期のその瞬間の顔は私にそう言っているかのようでしたよ。

     マフラーを用い上手く「逝けた」(ブルースの流儀では「イケたぞッ!」に変換すべし)であろうことを、願ッテヤミマセン。

      † A~men! †

  • えーっ、ジェームズ・マカヴォイ?!あの王子様みたいなひとがくそ野郎を演じてる時点でショック不可避。テンポのいいクズ。

  •  スコットランドの不良刑事が日本人留学生殺人事件を調査するが、昇進への野望が高いのに滅茶苦茶な生活をする彼の精神はじょじょに破綻していき。。。

     イギリスの上品な紳士とは真逆の下品で差別主義の嫌な奴全開。フリーメーソンで友達つくるとかすごすぎる。しかもこの親友への主人公の仕打ちが徹底していてすごい。
     終盤にかけてこの主人公がなぜこんなに破綻してるのか、そしてとんでもない事件の真相が明らかになっていくのだが。。。ストーリー的にはどうだろう?と思うが、そのエネルギーには圧倒される。

     熱量すごい映画。

  • 頭から尻尾まで餡子ぎっしり。大好きだ!!
    マカヴォイの破滅的な演技には感動してしまう。ジェイミー・ベルもアホで可愛いなああ。
    とにかくマカヴォイ。哀れみを感じるので、過去最高のクズっぷりではないが、本当に素晴らしかった。なかなか悲惨なところもあるのに、シリアス過ぎずふざけ過ぎず。こういう映画が好き!!

  • WOWOWで録画視聴。字幕版。
    なんていうかタイトル通りの…すがすがしいほどのクズですね…
    主人公の彼の妻の言葉の真実が解った瞬間はゾワ~としましたが次の瞬間には笑うしかなかったというか…(笑)
    全体に相当お下品なのは一人で観ていたのでまぁいいんですが家族と見ていたら居た堪れなかったろうな…と。
    映像効果はちょっと面白かったですが目新しいほどではないかな~と色々微妙な感じでした

  •  うーん、前半のノリは好きだが、後半になるにつれ、影が濃すぎてクールな演出が上滑りしているように感じてしまってちょっと楽しめなかった。 最終的になんだかどうしようもない状況をひたすら見せられたような軽い疲労感だけが残ってしまって残念。 それにしてもジェームズ・マカヴォイはいい顔してるなぁ。

  •  清々しいクズ映画だった。無論映画がクズということではなくクズが登場する映画という意味で。映画を観終わった後に煙草吸って酒飲んでゲロしてクソして寝よう! という気分になるね。ただこの感覚が爽快かどうかは人によって別れるんだと思うわ。

     日本の配給会社の打った広告は「悲しきゲス野郎をお救いください!」となっていたけど、ゲス野郎は結局救われなかった。私はそれで良いと思っている。道端で倒れた人を助けようとしたところからじわじわとブルースの人間性が表れるようになるが、いくら人間性に溢れていようともゲスはゲスだ。もっと言えばブルース自身がそのゲス野郎を受け入れることができなければ、救いはない。
     ラスト、親子が家に訪ねて来たのを結局は無視して椅子を蹴ったのはそういうことだと思った。あの親子に縋ったところで得られるものは一時的な安寧に過ぎず、根本的な解決は一生訪れないと多分、気付いたんだろう。

  • 汚いんですがテンポがとてもよくて眉ひそめつつ一気に観てしまう。

    ドクズが見せる一瞬の悲哀に満ちた表情についぐらっと同情してしまうのはマカヴォイだからこそですね。ラストのやけっぱちみたいな笑顔も大好きです。

    しかしヌードがなんかどじょうみたいで残念でした。ウォンテッドのときはかっこよかったのに……

  • これは卑怯な面白さでした。好きなひとにはたまらないタイプの映画。とにかくテンポが良い。音楽も常にわちゃわちゃしてて、演出もとにかく動きがある。マカヴォイのふりきった演技がとにかく最高で、スコットランド訛りがスゴい。他のキャストのクズっぷりも良かった。人のダメなところ全部集めました!状態。原作者が『トレインスポッティング』と同じそうで、まあ納得。

    謎の女性の存在、ってのは正直大体予測ができて、ここで大事なのはそこじゃないというか、事件の真相どうこうが重要ではない気がした。ブルースの精神崩壊こそに焦点があって、ブルースの破天荒な態度に隠された真の姿が重要。どうしようもないクズなのに、一切の常識を超越しているように見えて、誰よりも孤独で自信がなかったブルースに、どうしても肩入れせずにはいられなかった。最後のレディオヘッドのCreepのカヴァーが流れるのは卑怯。

    映画としてどうこうより、久しぶりに単純に好きだわ〜って思える映画だった。サントラ欲しい〜。

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