出版エージェントの話。エージェント業には興味があったので、Kindleオーナーライブラリで読んでみた。
可もなく不可もなし。これといって想像の域を出る話ではなかったし、逆を言えば酷く期待を裏切るほど薄いものでもなかった。
もう少し脂っこい話を書いてくれたら良かったのに、と思うが、『出版エージェントとは何ぞや?』というところを中心にしているだけに、どうしても通り一遍の話がメインになってしまっている。業務の説明で終わってしまっているのが非常に残念だし、もったいない。まあ、それが目的の本だから仕方ないのだろうけど。
少々古いな。元々は2005年、10年前の本。
自分たちが出した本の話とかは数冊でいいので、もう少し苦労している点とか特殊な点とか大変な話とか、そういうのを知りたかったのだが。
エージェントという仕事をある程度でも理解している人にとっては、少々物足りないだろう。が、作家になりたい、あるいは出版業につきたい、出版に興味ある、エージェントって野球の年俸交渉する人だよね?くらいの感じの人にとっては、良い一冊である。
入門編、といったところか。