世界十五大哲学 (PHP文庫) [Kindle]

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  • 後半の現代哲学の部分をマルクス主義系の学者が訳しているので、そこに重心を置いてそれらが展開されている。これが割と面白い。少しいつも見るような様相ではなく普段注目されないような人が入っていてあれ? というような人が無かったりする。しかし、唯物論的なスタンスをある程度徹底して書かれていて妙にスッキリした印象を受ける。マルクス主義=共産主義=唯物論というような感じで、これは失敗した話、或いは使えない話。みたいな印象が一般的にはある。しかし、どうしてあれだけ沢山の国で共産主義革命が起こったのか垣間見れるくらいはその理論の明晰さ、徹底のようなものを感じることが出来ると思う。資本主義社会のスタンスからは煙たがられ悪いレッテルが貼られてばかりだが課題はあるにせよ(歴史が物語っている)そこには見るべきものがあると思った。

  • 【目的】 1970年代までの哲学史の概説とその流れの中で特に注目すべき15人の哲学者の思想を解説する。

    【収穫】 哲学に予備知識のない状態から、著名な哲学者の思想の一端を知ることができた。

    【概要】 ■哲学の方法論: 常識とされる前提を一度は疑ってみる。物事の根本へと遡って一番深い根底に達し、そこから知識の体系を築き上げようとするのが基本的な傾向。外から与えられる権威を否認し、己の内にある基準に照らして吟味するところに哲学的態度が生まれる。
    ■哲学の役割: 世界観の探求、科学の発展への寄与、人生観の探求
    ■唯物論とは: 物質を根本的なものとし、観念的なものを物質から派生した二次的なものだとする思想のこと。世界は自然である、つまり、世界はひとりでに出来上がっている、と主張する。世界が神の被造物である等と主張する観念論の反対に位置する。
    ■哲学における二つの山系: 一つは、古代ギリシャにおいてソクラテス、プラトン、アリストテレスと続く山系。もう一つは、カントからヘーゲルに至るドイツ古典哲学の山系。
    ■弁証法的方法: 全体をつかみながら特殊を確立し、まだ同時に、特殊を明らかにすることによって全体をつかんでいく方法。その際に重要なのは、対象の中にある否定的な要因を見つけ、それを通じて全体を統一的につかむ。
    ■唯物論的弁証法(マルクス主義の弁証法): 自然や社会の一般的な運動法則を研究して、この研究をふまえて未知のものへの探求の方法を確立すること。

    【感想】 哲学への興味から、入門書として佐藤優氏が推薦している本書を選択した。そもそも哲学とは何ぞやというところから、著名な哲学者の思想まで解説している。ボリュームは大きく、内容も一読で全て理解できるものでもないが、著者の語り口が押しつけがましくなくわかりやすいので、通して読むことができた。気になる哲学者の部分だけ読むことも可能なため、哲学に興味を持っているならばおすすめできる一冊。

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