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- / ISBN・EAN: 4988021138895
感想・レビュー・書評
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人は、何度でも恋をする事が出来る。
どんなに傷ついても。
どんなに悲しみに明け暮れても。
どんなに何度も何度も過去を振り返っても。
ちゃんと立ち上がれる時が来る。
その時に、逃げずに立ち向かい。寄り添ってくれる誰かは必ず現れる。
好きだった人がいなくなった。という事実は変わらないけれど。
あの日の思い出を、思い出という箱の中にしまい。
それは別れを受け入れ。
傷ついていた自分を見て見ぬふりをし。
無かった事にする事でしか前に進めないと思っていたけれど。
本当はそうではなく、その傷をちゃんと見て欲しかった。という事に気付くという事でもある。
前に進む為に必要な事でもあり。
前に進む為には、立ち止まる必要もあるという事を。
それは。大人の階段を一つ、いやそれ以上上り。
自分に愛を送り。
自分に優しくし。
自分を労るという事でもある。
顔と身体は月日を重ねたけれど。
心の中はまだあの日のままで。
本当は、泣きたくて。
本当は、苦しくて。
行き場の無い悲しみが渦巻いているから。
痛みだった傷口は、やがて自分の一部となっていった時。
そこにはもう、素敵なパートナーを迎え入れる準備が出来ているから大丈夫。
そしてその時の自分は、愛に溢れているから。
過去に生き。
過去を今も悔やみ。
出来なかった事。
してしまった事。
何故。何故。何故。と、生きてきた2人が教えてくれた事でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これに関しては好きに理由はない。ただただ好き。
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正直に告白すると、古川雄輝くん目当てで借りたため、大した期待をしておりませんでした。それどころか、若干斜に構えた態度で見始めました。スミマセン。
なんと爽やかな主演のふたり!
傷を抱えあった者同士が、心を開いて、お互いを受け入れ、新たな一歩を踏み出す。とだけ書くと、「ああ、よくあるやつね」となるのですが、そして、その通りなのですが。でも、その「よくあるやつ」が何故よくあるかといえば、やっぱり受け手に何かしらの感動を与えるからなのだろうなと思うのです。
前半でいなくなってしまう高良健吾が、すごく良い。どこまでも爽やかなままの彼に嫌悪感なんて抱けません。ネコのキスには、ドキドキさせられました。長澤まさみの演技もとても自然でかわいらしいし、岡田将生の演技も良い。少年とはまた違う爽やかさが、彼にはよく似合いますね。ふたりの掛け合いも、デフォルトに偏りすぎることなく、若干のリアルを残していて良かったです。
でも、この映画の影の功労者は、池脇千鶴でしょう。「ロクちゃん?」と近寄ってきたその瞬間から、もう彼女の一挙一動に歴史を感じます。彼女がセリフで説明しないところまでが、彼女のふとした表情と仕草で現れる。そうしたら彼女、この映画で東京の映画祭の最優秀女優賞を獲得してました。やっぱりね。 -
今の気分にベストだった
いっぱい泣いた
気持ちの推移が私にとって気持ち良かった
凍らせていたものが
少しだけ溶けて
ありがとうって思えた
辛くて
忘れたいことは
たくさんある
でも忘れたくないことも
たくさんある
すべて引き出しに入って
魂は続くのだ -
漫画ほど複雑に絡み合う人間関係は描かれてなかったけど、
わかりやすくまとめられててよかった!
恋愛と生について描かれてて、
普通の恋愛小説より深みがあっておもしろいです。 -
映画館行ったよ。オバサンね、2回も観たよ。
今までの長澤まさみが演じた中で、カンナがいちばんよかった。
好きだった。
岡田くんもそう。いちばん好きな役だったなー。
きみは悪くないよ。って。
そう言ってくれる人がいるって、なんて自分を最強にしてくれるんだろうね。
あの、病院でのシーンが好き。大好き。
私のことも許してもらえた気がするから、かな。