幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
3.81
  • (9)
  • (14)
  • (10)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 242
感想 : 21
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (231ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者の考え方・姿勢が素晴らしく、お手本にしたい。
    ・人々のあらゆる営みは幸せにつながるべきだと思います。
    ・会話の中で、ネガティブな表現なんて、一つも要らないんです。
    ・家族も同僚も学生も、仕事で知り合う方も、全員信頼していて包み隠すものは一つもない。みんな、広い意味での家族。

    以下、参考になったポイント。
    ・幸せはHappinessではなく、Well-Being

    ・幸せの4つの因子
    ①やってみよう(ワクワクする)
    ②ありがとう(感謝)
    ③何とかなる(楽観性)
    ④あなたらしく(他者と比べず、自分の好きな領域で頂点に立つ)

    ・友達の数より多様性が大事
     弱いつながりでもいいので、多様な人と繋がること

    ・地位財の幸せは長続きしない、非地位財は長続きする
    「地位財」他人と競争して勝ち取る肩書・お金・モノなど
    「非地位財」心をベースとする健康・夢や目標・楽観的な性格など

    ・俯瞰的な広い視野を持つ
     悩みに意識が集中し、視野が狭い人は不幸せ

  • 幸せについて、新しい考え方が生まれた。

  • 中年になったためか、幸福に対する考え方に納得することが多かった。規模の大小はさておき、行動することの大切さを再認識した

  • 自分の持っている「幸福感」を整理する、幸福/不幸の定義について、学術的なデータをもとに解説。
    脳・ロボット学者が「幸福」を解き明かす。
    幸せの4つの要素、やってみよう因子、ありがとう因子、何とかなる因子、あなたらしく因子。

  • 幸せの研究を宗教ではなく学問としてとらえるという姿勢はすばらしいが・・・
    日本でインターネットを使って たかだか1500人のアンケート結果をもとにして分析した幸せを全ての人にあてはまると考えるのは無理があるのでは?被験者のバイアスについての考察が欲しかった。日本のインターネットアンケートで答えられるような集団(私もあてはまる)では、幸せ因子はそれなりに当てはまる。
    ・やってみよう因子(自己実現と成長)
    ・ありがとう因子(つながりと感謝)
    ・なんとかなる因子(前向きと楽観)
    ・あなたらしく因子(独立とマイペース)
    私の場合、2番目以外は点数高いので かなり幸せ?

  • 脳科学・ロボットの専門家である著者が、幸せのメカニズムについて考察した本。

    幸福研究の成果をもとに「幸せとは何か」「幸せになるしくみ」について解説しています。

    幸せの構造を理解することで、幸せになるためにすべきことが見えてきます。

  • p.2021/5/3

  • 主観と客観。これからは幸福時代と言い切れる著者みたいな人がいてもいいよね。

  • メルカリ購入、メルカリ売却


    DATAから総論、あくまでも学者から幸せ論であり、理論的な本であった。具体性はない。 これはこれで良し。

  • ●購読の動機
    ユーチューブで偶然に遭遇した

    「幸せのメカニズムー実践・幸福学入門」(慶應SDMの講義「システムの科学 と哲学」の一部)
    https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%89%8D%E9%87%8E%E9%9A%86%E5%8F%B8

    を少し見て関心を持ち、図書館になる本を借りた。

    ●工学系の人なので、幸福に関するあらゆる人類の知識を実際に役立てる(工学する)姿勢に強い関心を持った。

    ●見たい動画
    Well Being ~幸福の4因子~ | 前野 隆司 | TEDxShintomi
    https://www.youtube.com/watch?v=UCKRPE8CLX0
    第2章「幸せの4つの因子」とほぼ同じ内容。
    Well-being first!

  • 幸福に関して統計学で分析している筆者。幸せとは何なのか、普段幸せと思っているものの間違いなど、学術的に解説している。実践的な事を学びたいと思う方は本書より、同じ筆者の実践ポジティブ心理学をお勧めしたい。

  • 先生のベース理論がまとめられていた。幸福度の測定方法を参考にさせてもらっている

  • ・ピーク・エンドの法則(体験の良し悪しは長さではなく、そのピークか最後のシーンできまる)
    →スタートではなく終わり方にこだわると満足度が高くなりやすい

    ・長続きする幸せ:お金、モノ、地位
    ・長続きしない幸せ:自由や愛情など

    ・人を幸せにすると自分も幸せになる。→幸せって実は1人の時より、誰かといる時の方が感じやすい

    ・自己実現と成長、つながりと感謝、前向きと楽観さ、独立とマイペース、この4つが幸せへの鍵

    ・幸福度の意外な研究結果
    常に最良の選択を追求する人 < そこそこで満足する人
    あらゆる情報を仕入れ細かく吟味 < ある程度適当でOK
    →迷いそうなとき、時間かかりそうな時は制限時間決めてあえてその時間内で決めるようにしてみる。

    ・実は会話は全てポジティブな表現で伝えることができる。→ネガティブな表現を使うことの無意味さ

    ・人間は期待されると期待された通りの結果を出す

  • 元ロボット研究者が幸福について研究した本。基本的には様々な幸福学の研究をまとめると共に、アンケートから因子分析を行って幸福の要素を抽出する、というもの。

    現代日本人の持つ幸福の因子は以下の4つ。
    ① 自己実現と成長の因子
    ② 繋がりと感謝の因子
    ③ 前向きと楽観の因子
    ④ 独立とマイペースの因子

    俺がこの手の本をある程度読んでいるせいもあると思うが、新しい知見を得られるというよりも、やっぱりそうなんだとなるタイプの本。逆に言えば幸福学系の本を読んだことのない人にはおすすめと言える。少なくとも「ソースは俺」とか宗教系の本に比べたら絶対こっち。

  • 目に止まった論点。私たちが能動だと思っていることも、実は脳の無意識的な活動に支配されている。つまり受動的である。もっとも幸福との相関が高いのは健康、信仰、結婚。フォーカシング・イリュージョン、人は所得などの特定の価値を得ることが必ずしも幸福に直結しないにもかかわらず、それれを過大評価してしまう傾向がある、という罠。人はいいことの時にはリスクを回避しようとし、悪いことの場合には、リスクテーカーになりがちという非対称な判断をしてしまう生き物。楽観性が重要。貧乏金持ちにかかわらず、人のためにお金を使っていれば幸せになれる。会話の中でネガティブな表現なんて一つも入らない。本人がいないところでの本人についてのネガティブな評価も不要。「心は幻想だと知っているから」「拠り所なんか何もない」からポジティブで楽観的に生きていける。美しいものを鑑賞したり美味しいものを食べたりすることよりも、美しいものを作ったり美味しいものを調理したほうが幸せに寄与するようです。

  • 幸せになるための4つの因子について、紹介してくれている本です。その因子があるから幸せなのか、幸せだからその因子があるのか分からないが、幸せなものは幸せだと教えてくれます。
    これまでの人生経験の中で、納得感のあるお話も多く、個人的には、とても読んで良かった本です。
    あとは、これを実践するだけで幸せになれるのですからこちらのものです。

    自分の備忘のためにも、4つの因子について記載します。
    1.やってみよう!
    2.ありがとう!
    3.なんとかなる!
    4.あなたらしく!

    さあ、皆さんも読んで幸せになりましょう!正直この研究室に行きたいくらいです!!

  • 工学系の学者さんが、”幸福”学を考えた本。
    宗教系の本ではなく、学問として、ヒトの”幸福”を分析・類型化・考察しています。

    章立ては3つですが、内容的には①”幸福”の評価の歴史、②傾向に基づく日本人が感じやすい幸福の類型化、大きく2つの構成でしょうか。
    特に②は幸福の構成要素を「やってみよう因子」「ありがとう因子」「あなたらしく因子」「なんとかなる因子」として解説しています。特にP104〜がこれらの因子解説のエッセンス。再読する際はこの辺りを中心に。
    記載内容は幅広ですが、構成が整理され、比喩なども交えて記載があるため、理解がしやすかったです。

  • 会社で著者にセミナーがあり 聞けなかったため本で購入。要素分解や因果関係を適切に説明していて、とても丁寧な本です。ポジティブでいると網羅的に見る事ができる、ネガティブはその逆 というのは覚えておこうと思いました。

全21件中 1 - 21件を表示

著者プロフィール

慶應義塾大学SDM研究科教授・ウェルビーイングリサーチセンター長、一般社団法人ウェルビーイングデザイン代表理事。1962年山口県生まれ東京工業大学理工学研究科機械工学専攻修士課程修了、キヤノン入社。カリフォルニア大学バークレー校Visiting Industrial Fellow、慶應義塾大学理工学部専任講師、同助教授、同教授を経て2008年より現職。『幸せのメカニズム―実践・幸福学入門』(講談社現代新書)、『幸せな職場の経営学』(小学館)、『ウェルビーイング』(前野マドカ氏との共著・日経文庫)など書著多数。

「2023年 『実践!ウェルビーイング診断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

前野隆司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×