異国トーキョー漂流記 (集英社文庫) [Kindle]

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  • 辺境ライターの著者が綴った「東京を旅して出会った変な外国人の話」。著者が東京で知り合った8人のユニークな外国人の風変わりな物語。東京に居ながらの異国トーキョー体験。

    登場するのはフランス人、コンゴ人、ザイール人、スペイン人、ペルー人、中国人、イラク人、スーダン人。自由奔放で逞しい外国人の生き方が刺激的。普通でない人々に惹かれてしまう著者の感性もユニーク。日本の普通の家庭に育って、安定や安らぎ志向とは対極の著者の感性、どうやって育まれたのかな。

    「語学の天才まで一億年」と結構内容が重なる(もちろん視点は異なる)。なので併せて読みたい書だった。

  • 高野秀行さん初読み。東京にいる高野さんが知り合った外国人に関するエッセイ。
    高野さん自身のことをよく知らないまま読み始めたのだが、本当にアクティブで行動力に溢れた方。最初の章に出てきた八王子のフランス人とは電車内で高野さんから話しかけて知り合いになったとのこと。高野さんが大学生の80年代後半〜2000年初頭頃の話だが、なかなか直接知り合う機会のない在京外国人の来日のきっかけや日本での生活等々が垣間見ることができ、面白かった。諸外国では外国人受け入れを完全に再開している国もある中、日本はまだ入国制限があるが、早く日本に関心のある外国人が以前のように自由に来られるようになれば良いなぁと思う。

  • 東京に来た外国人の目を通してみると途端に見慣れた東京から異郷の地トーキョーになる。なるほど確かに違う人が疑問に思った場所とかを改めてみると、突然違うものに見えたりすることありますよね。外国の方々の視点だとそれ以上に不思議が一杯でしょう。
    高野さんの本は本当に面白くて外れ無しです。コンプリートを目指すか!!

  • 旅の達人(著者)が東京にやってくる外国人達と
    繰り広げる、トーキョー彷徨える旅話。

    著者である、高野さんが秘境の旅に出た時の体験が
    この本には詰まっていて、愛情も感じる。

  • 謎の怪獣を海外へ探しに行くなど、いろんな意味で海外へ行く機会の多い著者が、東京で出会った外国人との日本・海外についての話。
    外国の方はあたりまえだけれど、日本人とは違う考え方の人が多く、いろいろな発見やおどろきがあった。
    日本に来られた外国の方も、けっこう日本語が喋れない状態で来てたり(もちろん、喋れる方もいる)、出会いなどに助けられたりで、なんとかなるもんだなぁという驚き。
    自分は海外に出たことはまだない。なにか遠くに行くのは怖いように思っていたけれど、じつは、海外とはけっこう近い存在なんじゃないかと感じさせられる。

  • 著者が主に東京で出会ったいろいろな外国人たち。地域も人種も言語もマチマチだが、著者は臆せず、むしろ(色々な思惑もあって)積極的に出会おうとする。こういう著者のバイタリティに敬服する。さすがは秘境ライターだけある。
    それにしても、色々な事情で来日している外国人がいるものだ。ある人は成功して社会的地位と財産を築き、ある人は貧乏な中で自分探しをしており、またある人は一種の亡命状態にある。彼らにとって日本が住みやすい場所であることを祈りたい。

  • 2019/5/8 Amazonにてkindle日替わりセールで199円でDL購入。
    2021/5/31〜6/2

    高野さんが日本で交流を持った外国人との付き合いの中で外国人的視点からみた「トーキョー」を描く。しかし、このバイタリティはすごい。冒険、探検をする人ってやっぱり違うなぁ。

  • 東京に来た外国人との関係からその母国の表情やその人の素顔が映し出される。また、いつもは見えない東京の異国としてのトーキョーの顔が現れても来る。

著者プロフィール

1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションのほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。

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