夜の写本師 〈オーリエラントの魔道師〉シリーズ [Kindle]

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  • 東京創元社
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感想・レビュー・書評

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  • 読み終わってしまった、、
    脳内解釈が先へ進みたい欲求に追い付かない
    緻密な設定とすばらしい展開
    長い、長い時を経て、因縁が昇華される時、感無量としか言いようがない
    どなたかが構築していただいた年表と考察で余韻に浸りたい

  • 育ての親と親しかった友人を魔導師アンジストに殺されたカリュドウ。復讐を心に誓った彼は、写本師として腕を磨いていく中で、自分の出生の秘密と真実を目の当たりにしていく――。

    前から気になっていた本をようやく読みました。繊細な描写が素晴らしかったです。ただ、時系列を大幅に動かされてしまうとちょっと弱い私には、混乱してしまう部分もありました。一気に読んでしまった方が良かったかも知れません。

  • 「夜の写本師」(乾石 智子)を読んだ。
    これが『夜の写本師』か!ずっと前から気になっていたのだよ。ジャンルも確認せずに読み始めてしまい、おっとビックリ。普段あまり読まないジャンルではあるけれど、始まりからお終いまで滞りなくずっと面白かったと思う。
    ちなみにこっちは『夜のお菓子』。

  • 魔術師の時を超える読む更ける物語

    時を超えて紡がれていく魔術師の物語だった。
    土地に宿る魔術師の物語だった。
    時をいったりきたりしていくなかで物語の輪郭が深まり、登場人物の業が深く燃えてくる感じがした。
    終盤からは先へ先へと読み進み、終わり方に心地よさを感じた。
    とても面白かったです。

  • いわゆる魔法ものだけれど、しっかりしていて、読みやすい。

  • 最初、何だか世界に入り込めなかったけど、
    終盤に加速度的にグイグイ入れた。
    映像化が念頭にあるかも。

  • 22/7/10〜7/30

  • 異国の魔法使いの物語。何世代も経て、さて果たせるのか、その復讐。
    西洋の剣と魔法の世界のイメージだが、美しい情景と言葉の流れから、不穏になり残酷なシーンが繰り広げられ、まさに耽美。ミュシャが描くような美しい人間の口から海や闇が流れて出てくる。
    文具好きの私には、写本師の職場シーンの描写がとてもよかった。読了後、手帳や筆をとる手つきも丁寧に、おごそかになってしまって楽しい。
    魔導師など若干聞きなれない言葉に慣れて世界観に浸れるまでは、とっつきにくかったが、そのような世界が好きな人は夢中になってしまうこと請け合い。

  • んー女性性を描いたファンタジーというので期待して読んだが…ちょっと違ったかも…

    前世に女性として受けた屈辱を、二度女性に転生しても果たせず、男になってようやく果たす。…あまり夢はないよね…女性のうちは敵わなかった訳だもんね…

    あと世界観がよく作り込まれているという評だけど、かえってゆるいように私は感じた。
    主人公は魔力がないそうだが、その割に前半では魔法の修行をしてますよねコレ。いつから魔力なくなったのかな。
    あと写本は魔導じゃない魔導だそうだけど、何故に?
    本を使う魔法使いも登場するけど、本に書かれた文字を使って魔法を使うのと、写本したものを使って魔法を使うのとでは何が違うんでしょう?
    この時代の本って大概、写本されたものではないんでしょうか。それとも本の魔法使いのものは一点モノ? 魔法使いが自分で書いたから写本とは違うの?
    私の読解力不足なんでしょうか。

    あと女性の恨みを晴らすことに一生懸命なはずの主人公が、自分がうっかり殺してしまった女の子のことを、その後微塵も思い出さないのが納得いかない。
    この過ちを一生悔いることになるだろう、という描写は、殺してしまった直後に確かにあった。
    でもやっぱり後半一言も言及しないとなると、「そうはいってもアナタすっかり忘れてません?」となってしまう。
    プロローグで敵に殺された自分の親しい女性たちのことは、エピローグになっても思い出すのに…

    細かいこと気にしすぎなのかな。
    でも一回気にしちゃうと負けなんですよね。もう世界に入って行けない。ううん、残念だ。

  • 幾千の世代を重ねた壮大なファンタジー。
    ストーリーは面白かったし、話も良い感じにしまってて良かった

    個人的に文章が読み辛かったので、そこが合わなかったのは残念。

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著者プロフィール

山形県生まれ。山形大学卒業。1999年、教育総研ファンタジー大賞を受賞。『夜の写本師』からはじまる〈オーリエラントの魔道師〉シリーズをはじめ、緻密かつスケールの大きい物語世界を生み出すハイ・ファンタジーの書き手として、読者から絶大な支持を集める。他の著書に「紐結びの魔道師」3部作(東京創元社)、『竜鏡の占人 リオランの鏡』(角川文庫)、『闇の虹水晶』(創元推理文庫)など。

「2019年 『炎のタペストリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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