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感想・レビュー・書評
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再び、合同サイン会でサインを頂いた作家さんの作品。
蔦屋重三郎って誰? ということだったわけだが,2025年のNHK大河ドラマの主人公らしい。現在のTSUTAYAとは直接の関係はないそうだ。
谷津矢車氏とは,サイン会で西條奈加さんのファンなんですなどとお話ししたが,彼女の「曲亭の家」とちょうど同じ時期のお話で,松平定信のクズ老中振りが同様に描かれている。日本文化史上の癌とも言えるクズの名前が悪名とは言え歴史に残っているのはなんとも腹立たしい。
で,物語は,吉原細見の株を引き継いで儲けていた蔦屋重三郎が,本屋を引退しようとしていた日本橋の丸屋小兵衛の店を主人ごと買い取る所から始まり,松平定信の政治を批判・揶揄する出版物を発行して弾圧されたり,写楽を見出したりして江戸に一大ブームを引き起こし,志半ばして若くして亡くなるまでを,小兵衛の目を通して語る。細部の設定についてはWikipediaに書かれているものと若干異なるようではある。喜多川歌麿との関係とか。がとても面白かった。
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