盤上の夜 (創元SF文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • これはおもしろかった。たしか全部記者からの視点で描かれた小説で、そのスタイルが、叙述されている事象から一定の距離を保って冷静な語りになっている気がしました。それが、読者がストーリーにのめりこみにくい面を作っていたりもするんですが、それ以上に、ちょっと独特な雰囲気を感じさせて、概ねいい効果を生んでいたと思います。まあ、時々頭でっかちに見えて、読んでるこっちが冷めてしまうこともありましたが。そうそう、その頭でっかちの要素が、最近出てたエグゾダス症候群かなにかでは大きくなりすぎて、あっちはあまりおもしろくなかったんですよね。この本がなかなかおもしろかったから、期待しすぎたのかな。(2015年3月21日読了)

  • 思ったより面白かった。もっとSFSFしてるのかと思ったが、ゲーム理論の発展先の話に集約していく連作の過程が素晴らしい。チェッカーやチャトランガの話も興味深かった。思考ゲームが好きなら一読して損は無い。

  • ちょっと荒唐無稽すぎて入り込めなかった。ゲームの中身に関する記述がない「象を飛ばした王子」は、まあ普通の小説として読めるが、他はゲームの説明(配譜とか棋譜の解説)が出てきたとたんに白ける。唯一読める「人間の王」は、しかし、ほとんど実話をなぞっただけで、事実は小説よりも奇なりとはこのことか。これが日本SF大賞じゃダメだろ…。

  • 古今東西のゲームを題材にした連作短編集。思ってたよりSFだった。囲碁が最初と最後に出てくるんだけど、その囲碁がわからないのは大変悔しい。。。いつか挑戦したい、囲碁も。

  • 囲碁将棋麻雀などボードゲームにまつわる「天才」たち。

    いわゆる紙一重の線を超えると、良くも悪くも違う世界が現出するのだな。

  • 囲碁、チェッカー、麻雀などのボードゲームを題材にした短編集。
    四肢を失って囲碁盤を感覚器とするようになった女性を描いた表題作は、第33回日本SF大賞受賞作。
    個人的に題材となっているゲームをほとんど知らないので作品の魅力が100%理解できたとは思わないが(特に麻雀の話)、それでもゲームの果てに人知を超えた神の領域を見る人々の孤独は心に刺さる。

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著者プロフィール

宮内悠介(みやうち・ゆうすけ)
1979年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部英文科卒業。2010年囲碁を題材とした短編『盤上の夜』で第1回創元SF短編賞山田正紀賞を受賞、各種盤上ゲームの連作短編として2012年『盤上の夜』で単行本デビュー。第33回日本SF大賞受賞、第147回直木賞候補。2013年『ヨハネスブルグの天使たち』で第149回直木賞候補、第34回日本SF大賞特別賞受賞。2016年『アメリカ最後の実験』で第29回山本周五郎賞候補。「カブールの園」で第156回芥川賞候補。同作で2018年第30回三島由紀夫賞受賞。『彼女がエスパーだったころ』で第38回吉川英治文学新人賞受賞。『あとは野となれ大和撫子』で第157回直木賞候補。2017年「ディレイ・エフェクト」(『文学ムック たべるのがおそい』 vol.4)で第158回芥川賞候補。

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