聖書を語る [Kindle]

  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 2022/5/24 AmazonよりKindle本ポイントキャンペーンにて631円(316pt)でDL購入。
    2023/11/3〜11/4

    タイトルは「聖書を語る」であるが、語っているのは前半のごく一部で、後半は普通の対談になっている。自分はキリスト教徒ではないが、キリスト教という宗教に興味があって、それを期待していたのだが。続編の「聖書を読む」では実際に一緒に読み解いていく形らしいので、そちらに期待。

  • 学部は違っても二人とも同志社大学の卒業生で、なおかつ宗派は違っても二人ともクリスチャンという佐藤優さんと中村うさぎさんが「聖書」について語り合う。
    相変わらず佐藤氏の膨大な知識量・読書量に圧倒されつつ、中村さんについても(単なる傍若無人な変わった人だと思っていたのが、真面目な面もあり)かなり見直した。
    同じプロテスタントでもカルヴァン派(佐藤氏)とバプティスト派(中村氏)で考え方がこんなにも違うのかと驚いた。
    また、村上春樹氏の「1Q84」についても二人が真逆の考え方をしていて興味深い。
    個人的には(クールで家庭的なものを否定し続けていた)青豆が(妊娠したことで)いきなり家庭的になるその根拠の薄弱性を指摘する中村さんの意見に賛同するが、佐藤氏の主張する「村上文学はヨーロッパ的」という解釈には目から鱗。
    しかし、いつも思うのだが、佐藤氏の頭の中はどうなっているのだろう?同じ書物を読んでも理解力が尋常で無い上、記憶力もすさまじい。
    そして、猫を溺愛する佐藤さんの姿が、本書でもちょっと垣間見られて嬉しかった。

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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