持たざる国への道 - あの戦争と大日本帝国の破綻 (中公文庫) [Kindle]

著者 :
  • 中央公論新社
4.00
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 6
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (288ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 円元パー政策が諸悪の根源だ、、、という見立てだが、データが全く示されておらず妥当性が判断できない。おそらく、論文とかあるのでしょうけど。ぜひ詳しい方に分かりやすい説明をお願いしたいところ。
    正貨が流出する、というのもよく分からない。植民地の満州への輸出が増える、鞘取りで日本円が華北で流通する、というのであれば概ね日本帝国全体で見たら良いことのはず。おそらく、人的・財的な資本の投下が満州に集中してしまい、日本本土の農村に物価高だけが押し寄せ割を食う、という構図か。だとすると、グローバル化と脱製造業化で苦しむ現代日本の問題と大差ない。
    藩札の歴史や、日本では金が流通しない兌換紙幣に親しんでいた、などの記述は実に興味深い。

  • 高橋是清暗殺以降の財政金融政策や通貨政策で誰がどこで大きく誤ったのが、そしてその巨大なインパクトを客観的に著述した前半
    後半では江戸期からの通貨 金融政策の歴史 特に藩札の発行や中央銀行設立とその金融政策とそのインパクトを客観的に著述
    太平洋戦争になぜ負けたのかと言う事についても
    国際金融市場へのアクセス途絶と経済政策の一連の誤りだということが論証されている。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

第二次安倍政権で内閣府次官を務め、アベノミクスの旗振り役として活躍したエコノミスト。

「2019年 『日本経済 低成長からの脱却』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松元崇の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×