太陽の王子 ホルスの大冒険 [DVD]

監督 : 大塚康生 
出演 : 平幹二朗  市原悦子  東野英治郎  三島雅夫  永田靖  大方斐紗子  横森久 
  • TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
3.20
  • (1)
  • (3)
  • (9)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988101178537

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • §一般には未来少年コナンの原点と言われ、また失敗作とも言われています。

    それが分かりやすい所

    ホルスが船を改造した家から旅経つ→コナンが宇宙船を改造した家から旅経つ。

    シネスコ、フルアニメを奢りましたが、結局予算が足りなくなり、肝心な所が止め画ばかり。

    悪玉の美少女ヒルダが苦しみながら主人公の側に寝返るが、掘り下げが浅く結局、美少女=添え物に終始。
    不思議な少女というより、憂いを秘めた眼差しで有りながら、周囲の人々を見下した冷笑も露わ、幾ら最後に改心すると言っても私には気味が悪い。

    未来少年コナンではリミッテドアニメーションの最たる物であるテレビアニメの中割が少なくカタカタした所を逆手にとって主人公コナンのあり得ない動きをダイナミックに表現。

    最初悪玉として登場する健康的な美女モンスリーは葛藤、苦悩の末に自己変革し、民衆の側に付いて闘い、殺されかけ、お互いインダストリアの官僚時代には反目しあっていたが、似た様な境遇にある、レジスタンスの同志ダイスと命がけの恋の末、結ばれる。
    ヒルダとは異なり、心の変化をダイナミックに描き、自立した能動的女性として表現した、事実上のヒロイン。

    他作への影響?

    宮崎監督のお友達と言われる、ジェームス・キャメロン監督の名作「アバター」でジェイクが裏切り者として村から追放されて・・・ここはホルスが村から追放されて迷いの森に入るあたりに似ています。

    宮崎監督を尊敬していると言う、ミッシェル・オスロ監督の「キリクと魔女」も最初は悪玉と目されていたヒロイン(魔女)を最後に主人公がお嫁さんとして村に連れて帰る所が似ています。

    おまけ

    ルサンとピリアの結婚式の準備風景、宮崎監督はダイスとモンスリーのそれもあんな風に表現したかったのだと思います。またここでも尺が足りなかった。

    何かの文献で「高校生がターゲット」云々を知ってビックリ、人語を解する子熊のコロや小動物達が登場し、幼児~小学生向けだと私は思っていたのですが。

  • 高畑勲展に行ってきて、一度観ておかねば、と。
    ホルスは超人的な戦闘能力を備え、始終戦って活躍しているのだが、中身はヒルダの再生の物語。今も色褪せない奥深さがあるが、子供が理解するのは無理そう。興行的に受けないのも分かる。

  • 子供が見たいと借りてきたアニメ映画。
    悪魔と人間との対峙。
    悪魔も行いによって善人になり得ると教えてくれる内容となっている。
    悪魔より恐いのは人間の思い込み、偏見、差別。
    ホルスは勇敢に立ち向かって悪魔と対決するんだけど、臆病な大人は失敗を恐れるばかり。
    子供は純粋で恐れ知らず。

  • アニメーションが アニメーションになった。

    ホルム 成長していくのだが、表情がまだね。

    グルンワルド イメージはデーモン閣下。
    平幹二朗の声が若い。
    銀色オオカミを操る。

    ガンコオヤジ このオトコがキーポイントかな。
    職人気質で、戦うための 武器を作る。

    ヒルダ 歌がうまい。この少女が 宮崎路線になっていくのだ。
    市原悦子。雰囲気とそぐ合わないな。
    ウサギとトリの関係。
    グルンワルドの妹だった。

    氷と炎の闘い。
    そして、太陽が 輝き、季節がやってくる。
    春なのだ。
    孤独と団結が テーマなんですね。

全4件中 1 - 4件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×