知られざる特殊特許の世界 [Kindle]

著者 :
  • 太田出版
2.63
  • (0)
  • (0)
  • (5)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 69
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  特許は出願するだけならどんな内容でも可能なので、トンデモ系とか電波系などと呼ばれる変な特許は数多く出願されている(権利化されることは滅多にない)。「特殊特許」とはそういった奇妙な特許に対する著者の造語で、そういうジャンルがあるわけではない。

     本書は著者が見つけた変な特許(実用新案も含む)を面白おかしく紹介するものだが、前半はそもそも権利化されたわけでもない案件ばかりで、特に読む価値も感じなかった。しかし後半では現在の特許制度のあり方や弁理士をとりまく諸問題についても解説されており、こちらはある程度興味深い内容となっていた。

     私も仕事で特許の文書を読むことがあるが、あの独特な文体は理解するのが非常に難しく、読みながらイライラしてくることが多い。膨大な出願案件からネタになりそうなものを探しだした著者の努力はすごいと思う。

  • 担当している分野でも、たまに「こんなの出願してどうするの?」みたいな案件があります。そういう案件は、得てしてノルマ達成のための数合わせの案件であることが多いと思います。

    出願には個人や部署の成果という面があるので、そういう案件が出るのはある程度仕方ないと思っています。

    こちらとしてできることは、力を入れずに出来るだけスルーです。審査請求すらされずに消えて行く案件だと思っていますので。

  • 言うほど特殊とは思えなかった。永久機関に関する特許をもっと知りたかった。

  • セールで購入。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1970年東京都生まれ。弁理士資格を持つ科学技術ジャーナリスト。米国公認会計士でもある。横浜国立大学大学院工学研究科博士前期課程修了(工学修士)。大手電気機器メーカーに入社し、ソフトウェア関連発明の権利化業務、新規事業領域における成長的提携の立案、グローバル研究開発の企画推進などに携わる。2001年から2008年にかけて米国カリフォルニア州(シリコンバレー及びロサンゼルス近郊)に居住。執筆活動のほか、大阪大学や立命館大学にて講演を行うなど、技術・法律・会計・語学の知識を生かして活躍している。弁理士試験・米国公認会計士試験ともに、わずか1年半の学習で最終合格した難関試験突破の達人でもある。趣味は海外旅行で、今までの訪問国は約70ヶ国。著作に『知られざる特殊特許の世界』(太田出版)、『勝手に使うな!知的所有権のトンデモ話』(講談社+α新書)がある。

「2010年 『女子大生マイの特許ファイル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

稲森謙太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×