【合本版】機動警察パトレイバー 全5巻 (富士見ファンタジア文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • さきにコミックスを読んでいます。テレビ版は未視聴。

    ○風速40メートル
    語調や言い回しに時代を感じる。この時のラノベってこういう感じでしたよね。絵にした時の展開が見えるようで、テレビ脚本を書いてた方が作者でなるほど、と思う。
    この時代の環境保護団体への揶揄って、他作品もそうだけど堂々と表に出されているのが面白い。モデル団体があるのかな。それとも単にアンチテーゼなんだろうか。
    これだけ伊藤さんが書いてます。2巻以降に比べて、コミック版の路線に近いかな。

    ○シンタックス・エラー
    遊馬の思い込みの強さや直情さは、共感できるようでできない。最近は富にこの「共感しきれない他人のこだわり」により人間味を感じるようになってきているので、興味深かった。人って他人の話を聞かないし決めつけるものだよね…。読者から見ると父親の台詞や振る舞いも激烈にアウトなほどではない、というのもニクい。

    ○サード・ミッション
    横手さんの豊かな心情描写だが書きすぎない、という物差しの絶妙さが表れている一作。直裁的に描かれないからこそ熊耳の想いの激しさがすとんと胸に落ちる。不思議。

    ○ブラック・ジャック
    後藤隊長の話。「剃刀」の鋭さに酷薄さを載せてくる、人物描写は最後まで素晴らしいです。ただストーリーに事件やアクションを絡めてくると、もう少し踏み込んでほしい、という気持ちにはなります。課長はどうなったのかな?

    メディアミックスの一部をかじっただけなので、まだまだ観るものがある。楽しみだなあ。

  • コミックス版が好きすぎて手を出せずにいたパトレイバー小説版、電書合本版で買って読みさしていたのをようやく読み切る。コミックス版で書かれなかった部分の補完的に、篠原のお家事情だったり、リチャード王と熊耳の香港時代だったり、後藤隊長の過去だったりが読める。コミックス版のあの味わいはやっぱりゆうきまさみさん独自のものなので、雰囲気の違うところはあるけれども、アニメ版脚本と相互に影響を与えあったというので、当時のプロジェクトの拡がりをリアルタイムで追いかけていたらまた別の面白さがあったんだろうなあ。

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