罪と罰 [Kindle]

著者 :
  • 手塚プロダクション
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感想・レビュー・書評

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  •  手塚治虫若き日の渾身の名作!栴檀は双葉より芳し!!
     コマ割りが凝っています。手塚先生は若い頃から色々とマンガの表現法を実験されていたんですね。
     原作が重いだけに本作品も重い展開。
     というか、私も『罪と罰』を一度だけ読んだことありますが、ほとんど忘れてしまっている。
     ラズーミンやスビドリガイロフを始めとしてほとんどの登場人物も忘れていたし。
     再読せねば……と思うのですが、残り少ない私の人生、その機会はあるのでしょうか?
     手塚先生は学生時代に『罪と罰』を何十回も読み返したそうです。創作を仕事として成功するにはそれだけのインプットがあるのです。

     しかし『罪と罰』は主人公ラスコーリニコフが犯罪を疑われながらも嘘をつき続けなければならないところが怖い。私は根が正直なのでしらを切り続けることが精神的にできない。もし犯罪を疑われたらすぐに白状してしまうだろう。
     そう思いながら読んでいたら、本書を読んだ数日後、夢に見てしまった。犯罪の証拠を箪笥の中に隠していたが結局ばれてしまったところで目が覚めた。
     まあもし私が政治家になったとしたら、当然杓子定規の潔白を貫くはずですが、もし何らかの手違いで汚職に巻き込まれたことが判明したら、潔く辞職するでしょう。
     しかし世の中には想像を上回る悪人がいて、それまでの日本なら辞職または逮捕に相当する悪事が次々に発覚してもしらを切り続け、証拠の隠滅や改竄まで行ってとうとう居座り続けた恥知らずのクソがいました。こいつ以来、日本はトップが責任を取らずに居座り続ける風潮が広がりました。それまでは曲がりなりにも存続していたモラルというものが容疑者Aのせいで破壊されてしまったのです。その張本人たる容疑者Aは今は地獄に堕ちて罰を受けているところでしょうか。

    OLDIES 三丁目のブログ
     手塚治虫【罪と罰】
      https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/09/21/203335

  • ドストエフスキーさんの罪と罰を漫画で
    描いてくれています。
    原作を読んだことがないのでわからないのですが
    おそらく原作の要点を漫画に描いてくれています。
    1冊にまとまり読みやすくなっています!
    他者の気持ちを除く正義だけを貫くと世界は
    どうなるかが描かれています。

    飛鳥ちゃんへ
    私は韓国の歌手のIUさんの大ファンでも
    あります!私の思う正義です。
    IUちゃんは、私のこういう人がいたらいい
    という理想形をいつも上回る方です。
    私の頭では思いつかない優しさや、価値観、
    表現の仕方を持っていて、
    頑固な私でも価値観が総入れ替えになる力が
    あるほど、私にとって影響力の強いかたです。
    目標、理想にしている大人です。
    飛鳥ちゃんは、IUちゃんから学んだ優しさを
    1番発揮したいかたです。
    飛鳥ちゃん自身をもっと知りたいですし、
    飛鳥ちゃんの感性がとても大好きです!

  • 絵が動いていて、まんがの面白さを作った人なんだなーと何度目かの感心。

  • これで罪と罰を読んだ事には…ならないだろうな

  • 手塚治虫のコミカルタッチな罪と罰。

  • -

  • セールで購入。
    罪と罰の内容を本書に細かく求めるのは難しい。でも漫画で把握できるのは良いなと思った。

  • 久しぶりに読むとやっぱり手塚治虫はすごい。月並な言い方だけど、本当に線が躍動している。恐らく当時はこういう古典文学を漫画で描くこと自体が結構斬新な試みだったんだろうけど、こういう実験的な作品から後に「アドルフに告ぐ」や「火の鳥」といった名作へつながっていったことを考えると感慨深い。

  • 回りくどいイメージのあったドストエフスキーが簡潔にまとめられていて、面白かった。

  • 評価は難しいが、面白かった。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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