時計仕掛けのりんご [Kindle]

著者 :
  • 手塚プロダクション
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  • レビュー :9
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  • 怖かった…

  • …怖っ、と震える8つの短編。
    政治や戦争がらみのものは今を思わせてならないし、女性や子どもがいたぶられる(どころか殺されたり)ようなものも見ていられない。
    というわけでとても心穏やかにはいられないけれど、内容も表現も大人向けの読ませる短編集。
    「バイパスの夜」なんかは、緊迫感にしびれました。

  • テロが蔓延している現代だけに、時計仕掛けのりんごの話は怖かった。タクシーの話が個人的には好き。

  • ダークサイドオブ手塚治虫。ひとつひとつの物語が純粋にSF短編小説として、今読んでも充分おもしろい。と言うか、最近の冗長な漫画的表現と比べたらむしろこちらの方が相当パワフル。

  • 手塚さんの先見性というか、普遍性への洞察がすごい。

    独裁国家の話が、そんなことはないのだけれども、現政権と重ねて読んでしまえた。

    ピューロマイシンて危険な薬品とは知らなかったな。

  • オムニバス形式で全8話が含まれている一冊。

    1話ごとが非常に短く、20ページもないものがほとんど。一番長いのが表題作だが、これも60ページほど。それでも、起承転結がしっかりしていて、引き込まれる。

    コマが小さめで、1ページに詰め込まれた情報量が今のマンガよりも多めではある。が、ゴチャゴチャしていることもない。それも物語に引き込む要素になっている気がする。

    そして何より、ストーリーが間延びしていない。必要なものを盛り込み、余計なものをそぎ落としている、そんな印象。

    現在の漫画家(尾田栄一郎とか岸本斉史とか福本伸行とか)が描いたら、無駄な要素を盛り込みまくって、1話で1冊くらいにしそうだな。

    そして驚くほど台詞が少ない。台詞なしで、絵と見せ方でストーリーを表現している。そこに感情も動きも全て盛り込まれている。

    こういうのを読むと、手塚治虫ってやはり希有な漫画家だったのだな、と思う。

    ストーリーも素晴らしい。人の悪意を書かせると、手塚治虫ほどの漫画家はあまりいないんじゃないかな。表に出ない悪意、これが実に素晴らしい。

    今でも色あせない見事な作品。今の無駄にストーリーを長くしている漫画家、特に回想シーンだけで1巻終わらせてしまうような漫画家は、見習ってほしい。

  • 大人向けサスペンス短編集。
    手塚治虫ってこういう残酷な物語もたくさん描いていたんだなぁ。
    超有名作品しか知らない(しかも原作でちゃんと読んだのはあったっけ?)ので、全然知らない作家の作品みたい。
    残酷な話は嫌いじゃない私も、性的にエグい話や子供が酷い目に会う話はちょっと重過ぎる。
    ストリー自体は「どっかで見たことある話」ではなく、流石だな〜とは思うものの、まぁ短編集1冊で十分かな。

  •  さすがです。戦争や国家権力について、考えさせられる短編が並んでいます。

     「悪魔の開幕」はまるで現代の予言のようです。

    「日本は三年前、いまの丹波首相になってから戒厳令がしかれておる」
    「映画もテレビも新聞まで検閲され」
    「首相は自衛隊をはっきり軍隊といいきり・・・・国民のすべての反対をおしきって憲法を改正してしまった。」
    「日本が中国やその他の国の圧力から東南アジアの勢力をまもるという名目でだ!」

     この作品が昭和48年に発表された?驚きです。

     もしかして、このレビューも検閲されていないだろうか。

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