アドルフに告ぐ 1 [Kindle]

著者 :
  • 手塚プロダクション
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感想・レビュー・書評

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  • 手塚治虫の中でも隠れた名作と噂だったので読んでみた。

    第二次世界大戦時に翻弄される人々が、織りなす物語はうまくそれぞれの話が交錯して面白い。

    ただ、やはり「火の鳥」の方が壮大で自身は好きだった!

  • 漫画を通してナチスとユダヤ人、ヒトラーについて学ぶことができる。

  • 「ヒトラーの血の1/4はユダヤ人である」という事実に関わる3人のアドルフの話。



    ヒトラーはユダヤ人を迫害し、思想弾圧を行った独裁者だ。徹底的に弾圧してたので、自分自身にユダヤ人の血が混ざっているという事実は都合が悪かった。自分も殺さないといけなくなるから。ヒトラーだけじゃなくて、ナチスの人たちは全員心配してただろうな。あるいは、自分にユダヤ人の血が入っていることを知っていて、隠している人もいただろう。



    考え方の違いが戦争をなくさなくしているが、パレスチナのあたりは常に戦争をしている。これだけ見ると、ユダヤ人は戦争の種をまいているように見え、ヒトラーは慧眼であったとも言える。信教・思想の自由という言葉があるが、自分が信じるもの、いいと思うものを他人にすすめないのは強い意志がいる。普通の人はあれがいい、これがいいと吹聴して自分と同じ考えの人間を増やそうとする。自分以外の人間の考えを認め、自分とは異なる考え方をもって生きる人間に危害を加えないことは難しい。昔からいわれているが、おそらくただの一度も実現したことがないだろう。この事実を肯定すると、「戦争がなくなるはずがない」という客観的な結論が生まれた。



    子供の頃、道徳の授業で差別がよくないとならったが、大人になって大人が率先して差別していることに気付く。たまに差別はよくないと話す人はいるが、机上の空論にすらなっておらず、ただただ自分がそう考えると言っているだけに過ぎない。今は俺は差別は悪くないと考えるようになっている。特定の分類に属する人たちが税金も払わず生きているのを見ると、「なんなんあいつら」と思うからだ。これが差別の根源的な感情だろう。俺はなくす必要はないのではないかと思う。というか、なくそうとしてもなくなる訳がない。

  • ・第二次世界大戦下のナチスを描いた漫画

  • ナチス、ヒットラーを描いた大河ドラマの手塚漫画版。
    個人的に手塚漫画の「大河ドラマシリーズ」と呼んでいる作品の中のひとつ。
    大河ドラマシリーズはどの作品もお勧めできる。

  • 面白かった。大河ドラマ。

  • やっぱり天才でした。

  • さすが手塚治虫。切り口も切れ味も凄い。
    一気読み予備軍。

  • 初めて読みました。

    エモい。

    この時代の漫画は、はだしのゲンを2014年に読んで以来です。

    事実か否かは置いといて、エモい。

  • 本棚に置きたいシリーズ。
    複数年に一度は必ず読む作品。

    父親からの紹介。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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