朝日新聞校閲センター長が絶対に見逃さない 間違えやすい日本語 [Kindle]

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  • すばる舎
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感想・レビュー・書評

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  • この手の本で定番の表現や慣用句もあれば、なるほどと思う項目も多い。もちろん読み手の個人差が大きいだろうが、勉強不足の私には3割ぐらいが、初めて接する表現だった。
    ただ、その多くが『横綱昇進の口上や日本語検定試験以外で、一体いつこれを使うのか?』と感じる表現に思えた。故事を源にした詳しい背景説明も、ややページを割きすぎの印象を持った。なるほど、高齢読者がメインの新聞という媒体で培われてきたノウハウなのだろう。一応、Evernoteにクリップしたもののそのほとんどは、改めて意味を調べ直すことはあっても、自分が使う機会は無い気がする。
    ただ、著者も書いている通り、言葉や表現は人の営みと共に変わっていく生き物でもある。本来の意味を無視して流行廃りに流される流動食のような表現ばかりも貧しいが、正しさに拘って固いものばかりに執着しても味が分からず顎が疲れてしまう。柔軟に表現の幅を広げる前の、基本となる型と味を把握できる参考資料にしておきたい。

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著者プロフィール

前田安正(まえだ・やすまさ)

未來交創株式会社代表取締役。文筆家。文章コンサルタント。
早稲田大学卒業、朝日新聞社入社。校閲部、整理部、用語幹事、東京本社校閲センター長、編集担当補佐兼経営企画担当補佐などを歴任。本紙上に漢字・日本語などに関するコラム・エッセイを十数年執筆。
「文章の書き方・直し方」など、多くの企業・自治体の広報文・ニュースリリースのコンサルティングや研修を担当している。大学のキャリアセミナーにも多数出講。
主な著書に、『マジ文章書けないんだけど』(大和書房)、『きっちり!恥ずかしくない!文章が書ける』(すばる舎)、『3行しか書けない人のための文章教室』『ヤバいほど日本語知らないんだけど』(以上、朝日新聞出版)、『ほめ本』(ぱる出版)、『使える!用字用語辞典』(共著・三省堂)など、文章作法、ことばに関する書籍は累計30万部を超えている。

「2022年 『「残念な文章」が明らかによくなる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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