未完成 [Kindle]

著者 :
  • プランタン出版
4.07
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本棚登録 : 76
感想 : 8
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感想・レビュー・書評

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  • 好きな部分は何度も読み返した作品です。
    元々先生と生徒設定には興味はなく、何となく読み始めたのに、どっぷりはまってしまいました。
    凪良ゆうさんの作品の中では、かなり好きないくつかの作品のひとつになりました。
    なんといっても先生。先生の気持ちを抑えているところや感情が爆発してしまうところ、魅力的でとても好きでした。
    途中の別れのシーンは切なすぎて泣きました。
    繰り返し読みたくなるのは、結末を知って再度読むと、先生のその時その時の気持ちが想像できて、感情移入してしまいます。
    5年の空白を経ての再会の場面も、その後のふたりの様子も好きです。
    BLはハッピーエンドが王道とわかっていても、幸せなふたりになってくれて良かったです。

  • 生徒×先生。
    この作品のすきなところは、安易に先生と生徒で内緒で交際しちゃいました、卒業後はハッピーに暮らしました、じゃないところ。
    自分を選んで欲しいと訴える瀬名に「選べない、選ばない」と阿南が涙ながらに言い切るシーンが切なくて、泣けてしまいます。

    数年後に再会して、阿南の気持ちを瀬名が知る後半のストーリーもとてもよいです。

  • 人を愛する人間の切なさ、もどかしさ、どうしようもなさが切々と描かれていた。
    最後はハッピーエンディングで、良かったなあ。

  • 先にドラマCDで聞いてずっと読みたかったもの(Kindle落ちまってた)。

    生徒×教師のBLで、教師と生徒の禁断の恋、しかも男同士、歳の差などなど、生徒と教師の恋愛で想定される障害に、男同士の壁という全ての要素をつつきまる。
    多分、男女ものの生徒×教師ものに負けないくらい、同じ要素を詰め込んでいて、これは生徒×教師ものの金字塔なんじゃないか…。

    新装版にはドラマCDブックレットに収録されていたSSと、今回用に書き下ろしたSSがあるので買い得の1点だと思う。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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