巨大投資銀行(上) [Kindle]

著者 :
  • サウンズグッド カンパニー
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感想 : 13
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感想・レビュー・書評

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  • 上下合わせて読み終わった。

    37歳で邦銀からアメリカの投資銀行に移って金融業界でヒリヒリしながら生きていく主人公。ここのエピソードの中での登場人物を丁寧に描写するというよりかは、たくさんのディールとともに進めていく主人公を擬似体験できるようなスタイル。

    前向きで爽やかな主人公なので、感情移入はしやすい。

    ソルトの話を追いかけ続けるのは、どういう意図だったのだろうな。

  • 桂木という都市銀行で働いていたバンカーが、投資銀行マンとしてのキャリアを踏んで、奮闘する話。結構好きな本です。

  • 日本のバブル期の証券会社の働きざまがよくわかる。ダイナミックで興奮に包まれていてみんなグリードに儲けることに必死になっている。特に外資系証券会社はそうだ。反対に日本の証券会社は儲けること以前に組織への忠誠が強く個々の社員がダイナミックに生き生きと儲けることに熱心ではない。明暗がはっきりして面白かった。バブル崩壊していく下巻が楽しみだ。

  • 何度目かの再読。世界を股にかけて僕の10倍から100倍稼ぐ男たちの物語。『モルガン ・スペンサ ーに入社して二ヶ月 。そこでのビジネスのスピ ードは異次元の体験だった 。社員の生活はあくまでディ ール中心に動いていた 。土曜 ・日曜でもおかまいなしに 「ビ ーパ ー 」と呼ばれるポケベルで呼び出しがかかる 。受付 、社内郵便係 、コンピュ ータ ー ・システム部門 、社内図書館といった部署も 、八時間 ・三交替制で営業部門を二十四時間サポ ート 。休日出勤や残業時のタクシ ー代や食事代もきちんと支給され 、邦銀のように自腹ということはない 。むろんそれらは部署の経費として 、最終的には自分に跳ね返ってくる 。人材の質は圧倒的だった 。東部アイビ ーリ ーグの中でもとびきり優秀な人材が 「トップ ・ダラ ー (最高の給与 ) 」で集められ 、ボスの号令一下 、一丸となってビジネス獲得に邁進していた 。社内の人的 ・物的資源のすべてが 、最高の効率でディ ールをやるために投入される企業文化と組織は 、日本の金融機関など足元にも及ばないものだった 。』『欧州系は黄色人種を見下してるし 、日系はカルチャ ー (企業文化 )が変だから 、行く気はまったくしなかったな 。行くなら米系しかないと思ってたよ 』『米国の投資銀行家や企業幹部の中には 、成功して巨万の富を築くと 、糟糠の妻を離婚し 、若く美しい女性と再婚する男たちが少なからずいる 。そういう若く美しい新妻を人々は陰で 「トロフィ ー ・ワイフ 」と呼ぶ 。』『九人の命や世界の片隅の小さな正義より 、ナイジェリアの石油のほうが重かったってことだよ 。 … …ディス ・イズ ・ザ ・ワ ールド ・ウェア ・ウィ ・リブ (これが我々が生きている世界だよ ) 』やっぱりワクワクする仕事したいよね。

  • 37歳。桂木は、東都銀行を辞めて外資への転身を決める・・・・

    小説の醍醐味は、小説を通して色々な事を経験できることだと思っています。

    まさに、この本は「37歳で外資への転職」を経験する事ができる本だと思います。

    転職の苦悩。外資の苦悩そして喜び。バブル前後の熱狂的な時代・・・・

    この本は、桂木の人生を通して色々な経験をさせてくれる本です。

    上巻は、バブル崩壊前の時代を書いています。桂木を通して「熱狂的な時代」を経験出来ます。

    オススメの本です

  • Prime Readingにあったので

  • バブル崩壊前後の外資系証券会社を舞台にした小説。主人公桂木は、日系金融機関から30代で外資系金融機関に転職した男性である。日系と外資系の業務内容の差(合理性、先進性等)、外資系のビジネスの桁の違い、バブル前後の日本経済の躍動感、環境変化に戸惑いながらも順応していく主人公の心情等、自らは経験したことのないような内容が多く刺激的であると同時に興味深く読み切ってしまった。

  • 投資銀行はやっぱり憧れるなー

  • イマイチすんなりと頭に入らなかった。
    基礎知識不足…

  • ヘッジファンドを含むほとんどの機関投資家は「デルタ・ヘッジ」という手法で株式転換権(コールオプション)の保有リスクをヘッジする。デルタとは、株式転換権にもとづいて手元に入ってくる株数(潜在的保有株式数)に転換確率を加味して算出される係数だ。デルタが高いほどヘッジのために売却しなくてはならない株数が増加する。市場で株価が下がり、下方修正条項にもとづいて転換価額が下がるとデルタが上昇する。no.130

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著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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