- Amazon.co.jp ・電子書籍 (318ページ)
感想・レビュー・書評
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本当に鬼畜だな。家族まで巻き込むところが、もうどうしようもない。何かに取り憑かれたような感じなのか?
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面白かった!一気に読んでしまいました。
ある女と3人の子供。
彼らに関係のある様々な登場人物へのインタビュー形式なのですが、読むたびに新たな事実が判明していくので飽きずに読み進められました。
まさに鬼畜の所業その内容だけでも驚きなのに、最後にとんでもないどんでん返しがあって、呆然としてしまいました。
話は重いし残酷だし読後もイヤな気持ちが残るし…
けれど、ぐいぐい読めてしまう。
そんな不思議な魅力のある小説だと思いました。 -
ホラー系が好きなら読んでおいて損はない一冊だと思った。
話の展開としては、メインが事情聴取形式で、まれに主人公視点の章が登場する形である。珍しい展開だなと感じていたが、実はこの展開の仕方にはある仕掛けが施されており、真実を知った時はかなりびっくりする。また、伏線もたくさん散りばめられており、終盤に訪れる伏線回収章では恐ろしさとともに、作者の術中にうまくはめられたという爽快感のようなものを感じた。
話の内容としては、前半は読むのも辛いような鬼畜な内容である。欲に塗れた人間の、他人の尊厳が損なわれることを厭わない行為は、読んでいてかなり気持ちが悪かった。ここまでは「黒い家」の劣化版的な印象を受けてしまったが、進んでいくうちに印象はガラリと変わる。後半の、徐々に謎が明らかになっていく展開は、想像がつかないような事実へと読者を誘う。気になって一気読みしてしまった。
最後に、著者の深木さんは60歳から執筆活動を始めたというのが衝撃である。なぜなら、伏線を上手に張り巡らせ、読者を騙す新進気鋭の若手作家の作品だと思っていたからである。感性がお若いのだろうと、尊敬の念を感じた。 -
こわーーーー。
後半まさかのどんでん返しでぶったまげた。
って、真犯人が思ってた人物ではなかったことじゃなくて、
真犯人の恐ろしい程までの執念にぶったまげた。
こういうのって女ならではって言うか、
女の執着心ほど怖いものはないなーと思わせるストーリーだな。