風の谷のナウシカ [DVD]

監督 : 宮崎駿 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
4.27
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本棚登録 : 323
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241753090

感想・レビュー・書評

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  • 舞台は「火の7日間」といわれる最終戦争で現代文明が滅び去った1000年後の地球。風の谷に暮らすナウシカは、「風の谷」に暮らしながら、人々が忌み嫌う巨大な蟲・王蟲(オーム)とも心を通わせ、有害な瘴気覆われ巨大な蟲たちの住む森「腐海」の謎を解き明かそうとしていた。
    そんなある日、「風の谷」に巨大な輸送機が墜落、ほどなく西方のトルメキア王国の軍隊が侵攻してくる。
    墜落した輸送機の積荷は、「火の7日間」で世界を焼き尽くしたという最終兵器「巨神兵」であった。そして、少女ナウシカの愛が奇跡を呼ぶ…。 
    宮崎駿の原作コミック3巻までを映画化したアニメ映画。
    猛々しさと優しさを併せ持つナウシカという新しいタイプのヒロイン、剣士であり真理を追い求めるユパなどの魅力的なキャラクター、自然と文明の対立という重厚なテーマ、疾走感溢れるアクションは良かったけど、クシャナのキャラクター改変や自然と文明の対立という重厚なテーマの掘り下げ方不足は後年宮崎駿さんが「もののけ姫」で不満解消するほど引っ掛かっていたぐらいの欠点があるし、後半の構成が荒かったりする映画。
    だけどこの映画があってスタジオジブリに繋がることを考えると、宮崎アニメファンなら一見の価値がある映画。

  • 金曜ロードショージブリ展を見た直後のタイミングでテレビ放映していたため視聴。前回見てから随分時間が経っていたこともあり新鮮な気持ちで観れた。
    自然への敬意や生命へのリスペクトをとても感じる作品だと思う。あとは真っ直ぐな志とか勇気とか。

  • 庵野さんの
    「銃器はファンタジー」
    とかが印象に残った。あと庵野さん気さくな方で、徳間さんありがとうを入れるとか、他、オーディオコメンタリーが止まるとか、
    「ここやりたかった」
    がそこそこ出るとか、結構面白かった。
     えーと、ナウシカのパパが
    「負うた子に助けられたか」
    とかって歓談してたり、ユパ様が良い子たちから迎へられたり、があって、なんかすごいことが起きて、といふのが、いい感じ。
    「いい嵐なんじゃが、どうもおかしい」
    てふ台詞とか、取材して書いてんぢゃねえかレヴェル。
     巨神兵は圧巻であった。

  • 金曜ロードショーで『風の谷のナウシカ』が放映されていたので家族で観ました。
    ------------story----------------
    海から吹く風によって腐海の毒から守られている「風の谷」に、蟲に襲われた輸送飛行船が墜落します。
    船内には"火の七日間"と呼ばれる最終戦争で地球を壊滅させた「巨神兵」の核が積まれており、その「巨神兵」をめぐる闘争が勃発し、風の谷の王妃ナウシカも陰謀渦巻く戦乱に巻き込まれてゆく・・・という物語です。
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    原作本を読んでいるので映画版は物足りない感じがあります。
    特にエンディングは唐突で"えっ!"という感じですが、限られた時間で完結さようとすると、こうするしか無かったんだろうな・・・と理解しています。

    そんな映画でもついつい観ちゃうのは、ナウシカというキャラが魅力的だからなんだと思います。強くて優しくて・・・ついつい、惹かれちゃいますね。

    あと、宮崎作品に共通して感じることなんですが、この作品でも空を飛ぶシーンがとても気持ちイイですよね。
    メーベやガンシップを自由に操れたらなぁ・・・とつくづく感じました。

    それから忘れちゃいけないので、王蟲(オーム)の巨大で力強い存在感。本当に圧倒されます。
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    奥の深い作品なので、もう一度、じっくりと原作本を読み込んで、宮崎駿監督が伝えたかったものを感じてみたいと思います。

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    監督: 宮崎駿
    製作: 徳間康快
        近藤道生
    プロデューサー: 高畑勲
    企画: 山下辰巳
        奥本篤志
        尾形英夫
        森江宏
    原作: 宮崎駿
    脚本: 宮崎駿
    撮影: 白神孝治
        首藤行朝
        清水泰弘
        杉浦守
    美術監督: 中村光毅
    編集: 木田伴子
        金子尚樹
        酒井正次
    音楽: 久石譲 
    音響監督: 斯波重治
    作画監督: 小松原一男
    制作: 原徹
        トップクラフト
     
    声の出演:
    島本須美 ナウシカ
    辻村真人 ジル
    京田尚子 大ババ
    納谷悟朗 ユパ
    永井一郎 ミト
    宮内幸平 ゴル
    八奈見乗児 ギックリ
    矢田稔 ニガ
    吉田理保子 少女C・トエト
    菅谷政子 少女A
    貴家堂子 少女B
    坂本千夏 少年A
    TARAKO TARAKO 少年B
    松田洋治 アスベル
    冨永みーな ラステル
    寺田誠 ペジテ市長
    坪井章子 ラステルの母
    榊原良子 クシャナ
    家弓家正 クロトワ
    水島鉄夫 コマンドA
    中村武己 ペジテ市民
    太田貴子 ペジテの少女
    島田敏 ペジテ市民
    野村信次 トルメキア兵
    鮎原久子 少年
    大塚芳忠 トルメキア兵


  • はじめてきちんと見た

  • 環境破壊が進んだ世界で、王蟲が生息する腐海と人間界が共存。そんな中腐海を潰そうとする人と共存を目指すナウシカ達の戦い。そして、王蟲達の怒り。

    今更ながらじっくり見たが、見入ってしまった。

  • リバイバル上映で。

    すでにテレビでお馴染みの、また漫画も有名なこの作品の感想となると少し難しい。

    昔観た印象よりも意外に、漫画ほどではないにしろ滅び行く世界、また戦乱の世の厳しさがあったなという印象。

    兵器の争奪戦に巻き込まれた小国の姫が滅び行く世界に希望となる真実を見つけ、自然と人間、また人間同士の争いを静める役割を果たす。
    映画では風の谷の再生が描かれているように視点は主に風の谷にあり、あまり話を大きくせず小国の伝説的名君の感が強いところがよい。

    漫画だとさらに話が大きく、虚無主義と啓蒙主義の思想的闘いにも展開していくが、映画版のこのコンパクトさもいい。

    何よりオープニングの壁画のような絵や音楽の神秘性、メーヴェなどの躍動感、腐海の色合いがすばらしい。映画ならではである。

    風の谷の服装が面白い。街はトレドのような中世風だが、胸に弾薬を備えた画一的な服は近代の制服ようだ。
    (ここが漫画だとトルメキアの重装騎兵に、戦争の召集に各部族から戦力が集められるところがさらに封建制っぽい)

    ナウシカの普段の慈しみの塊のようなセリフと対照的に、指示を出すときの声の張り方、発砲を命ずる際の「テェッ」の声に戦慣れとそれを表現した製作側のこだわりを感じる。

    クロトワ、風の谷の爺たちが非常に可愛らしくていい。

  • 企画で、昔のジブリ作品を映画館でやっていたのを見た覚書。
    ナウシカはテレビでしかみたことなかったけど、やっぱり映画館は違いました。音響の臨場感が凄くて引き込まれました。あとやっぱり当たり前なんやけど、絵が凄いです、質感が。
    ナウシカの精神の美しさに感動しながらも、もういっそ悲しくなりますね。ここまで美しいと人間離れしているように見えてしまうからかな。
    映画版のエンディングはその辺ちょっとほっとします。

  • 舞台は「火の7日間」といわれる最終戦争で現代文明が滅び去った1000年後の地球。風の谷に暮らすナウシカは、「風の谷」に暮らしながら、人々が忌み嫌う巨大な蟲・王蟲(オーム)とも心を通わせ、有害な瘴気覆われ巨大な蟲たちの住む森「腐海」の謎を解き明かそうとしていた。そんなある日、「風の谷」に巨大な輸送機が墜落、ほどなく西方のトルメキア王国の軍隊が侵攻してくる。墜落した輸送機の積荷は、「火の7日間」で世界を焼き尽くしたという最終兵器「巨神兵」であった。そして、少女ナウシカの愛が奇跡を呼ぶ…。

  • 時たまあのメーヴェのように飛べたらと思ってやまないことがある。マンガではどうしてもあの風にのる鳥のような肌ざわりは感じられない。
    制作当時の状況はよく知らないが、ある決まった時間にナウシカのことを詰めこむということはかなり苦労したと思う。それでも、エッセンスは余すとこなく詰められていて、観ていても、こういう世界なんだと不思議とわかってしまう。腐海の働き、蟲の存在、蒼き清浄なる大地への道のり、アニメだからこそできる。
    ナウシカの行いというのは、ことごとく聖人のそれと同じような気がする。対立し悩み苦しんでいるのなら、まず自分が行って、対話へ導く。それでもだめなら、丸腰で愛をもっていたわる。族長だからとかではなく、目の前に生きている人間を愛しているからできる。それと同時に人間の汚れを浄化する腐海を、そしてそこを守る蟲をも愛している。
    人間と蟲とは相いれない。共に生きることはできない。けれどそんな対立が、ナウシカという人物がいるからこそ解消される。だからこそ、彼女は伝説の存在となれるのだ。
    マンガでは彼女のそんな存在ゆえにどこまでも孤高であるが、映画だとそういうわけでもなく、風の谷の日常が展開されるところが、この映画をマンガと違って人間臭くしてくれる。

著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。

「2021年 『小説 となりのトトロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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